うらぎり

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なんか困った事がある。 精神的に打ちのめされてる。 話を聞いて欲しい。 分からない事がある。 ......これらに共通して言えるのは自分の用事だという事。そしてそういう時だけ頼ってくる、甘えてくるやつっていうのはいかがなものか。例に出した「用事」はおそらく「何がいかんの?」と思われると思うが、今回は同情して損した話をしたいと思う。 こういうやつってのは計算してるのか天然なのかは知らないが、もういい大人ならもう少し上手い他人の利用の仕方を知って欲しいものだ。 上手い他人の利用の仕方とは書いたが「こいつは人がよいから頼めばやってくれる。使えるな。甘えよう」みたいなおれを裏切ったやつみたいなやり方を言ってるわけじゃない。 自分をとことん悪い意味で貫き通すんじゃなく、相手の気持ちを考えるようにしてほしいと言ってるのだ。 ようは普通の人付き合いをしてほしいのである。これが出来ないやつって意外と多い。 そういうやつはこちらが用事がある場合だけでなく、質問があって答えた場合でも真剣に聞いてないような対応をしてくる。舐めとんのかと。 やっぱりおれは甘いなとつくづく思う。ここに愚痴を書くまで、こいつに不服を申し出た事がない。それどころか、こいつが偉そうに暴言を吐いてきた時も決まって受け流してきた。 気まぐれなのは結構だが、これまでこちらが付き合わされてきた事や善意でしてきた事に対して本当に感謝してるのか。 いや、そうは思えない。自分が用事がある時だけ構ってくるやつってのは、所詮こちらを利用しているに過ぎないのだから。 本当に「その時だけ」なのだろう。困ったり泣いたりなのもその時だけなのだから、自動的にこちらに対して感謝する気持ちもその時だけという事になる。 そしてやがて利用価値がなくなったか、他に「巣」を見つけたからなのか知らないが、何様のつもりかこちらがポイ捨てされるというわけだ。 そもそも少なくとも世話になってきた相手に平気で暴言を吐き捨てる神経の時点で何様のつもりなのかって話だが。 ようは自分が用事がある時は寄ってくるくせに、そうじゃない時は鬱陶しがり、近づいてもこない。今では反省しているが、自分がこいつを甘やかしたせいで自分自身を「都合のいい優しい人」「便利屋」に陥れていたのだ。 「こいつなら何言っても大丈夫だから」 「こいつなら用事がある時は役に立つから」 「こいつは勝手に世話焼いてくれるから」 そうやって利用してくるまでには時間がかかる。 しかし、度重なる自分の甘さが徐々に「当たり前」を創り出してしまった。そして決して悪い事をしたわけではないのに、どういうわけか今自分を苦しめてしまっている。 なんと馬鹿らしい話であろうか? なるほど、無料で便利に使えるボランティアの人、か。買い物したい時にコンビニに行くような感覚だから、用事がある時にしか来ねぇんだな。 それならこちらも極力関わらないようにするしかないなと思う。 おれは今、やる価値のないボランティアなどしてる余裕はないのだから。
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