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「ええ、はい、そうです」
答えた家政婦の女性は、見た目が40代前半ぐらい。
かなり困惑した表情を浮かべている。
「その時の状況を詳しく教えてもらえませんか?」
徳丸が尋ねた。
「はい・・・・・・。
ですが・・・・・・」
家政婦は口ごもった。
「どうしたんです?」
徳丸が家政婦に詰め寄った。
だが、近づき具合が度を越している。
「ちょっと」
里奈には、そのまま徳丸が抱きついて、押し倒すのではないかと思えた。
「あの・・・・・・」
家政婦が顔を背けながら、両手で徳丸を押し止めようとした時、
「何やってる!」
徳丸の背後で声がした。
徳丸と里奈が振り返ると、年配の刑事がこちらに近づいてくる。
堀田である。その後ろから、部下の白井が続いた。
「いったい、どっから入った?」
徳丸は体を屈め、堀田たちに背を向けると、
「くそっ、見つかっちまったか」
そう呟き、舌打ちした。
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