茜色に染まる

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 その日の夜、藤崎はなかなか寝付けなかった。  昼間の赤羽のセリフがあたまにこびりついていて離れない。  寝るのをあきらめ、気を紛らわすために久しぶりに小学校の頃のアルバムを引っ張り出した。ベットに寝ころびながら、古びたページをパラパラとめくると、古本のにおいが鼻をつく。 アルバムの中の赤羽の姿を見て、ため息をつく。  この頃は、赤羽と対等の立場で喋れていたのに、今となってはすっかり変わってしまった。  藤崎は赤羽とのツーショットの写真をなぞる。   再びため息をついてページをめくる。  そこには、何度も夢にでてくるあの空き地が映っていた。
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