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5分後…
カイナッツォ「喰らえェイッ!」
バギッ!(カイナッツォの巨体から繰り出されるパンチ)
宇水「ぐはっ…」
ジョン「はぁっ!」
ドギャッ!(ジョンの凄まじい蹴り技)
宇水「ぐっ…」ガクンッ
ジョン「そんなザマであの志々雄様とタイマンを張るつもりだったのか!」
カイナッツォ「クカカカカッ!所詮貴様など時代遅れの戦術にしがみついたちょっと強い一般人にすぎねぇんだよ!」
フレイザード「ほう、なかなかやるぜあいつら。ふたりがかりとはいえ」
カテジナ「さっきからあの甲羅の盾では捌ききれない亀のパンチで隙をつくらされてからあのスーツの男の蹴り技を浴びまくってるわ」
聞仲「あの怪物の方はまだ格闘技しか出ていないが、何かまだ奥の手を隠していると見えた」
大神「おまえ達、解説してるだけで助けようとは考えんのか…」
バギッ×7
ジョン「なかなかの威力だろう?オレの連続蹴りはな!」
宇水「だ、だが貴様こそ、所詮カイナッツォがいなければオレにすら敵わん雑魚ではないか」
越智「ついにオレにすらとか言っちゃったよ宇水さん」
ジョン「ふはははは、オレはおまえのような単細胞とは出来が違うのだ。とどのつまり自分に得さえ舞い込む状況さえ確保出来れば自分が強者である必要などどこにもない!所詮は頭のキレるヤツが勝つ世の中だというわけだ!」
大神「なんて腐ったやつだ!」
越智「卑怯者!」
フレイザード「おまえらも似たような事言ってただろ」
フリーザ「そこまで言うなら今回はあなた達ふたりが加勢しては?私は油がなくてまともに戦えませんし」
大神&越智「足でまといが増えたら宇水も迷惑だし手を出さない方がいいな」
宇水「フン…敵であるおまえ達の手を借りるくらいならばひとりで死んでやるわ…」
ジョン「いい心意気だ。よし、カイナッツォ、ヤツを殺せ!」
カイナッツォ「クカカカ!必殺技で仕留めてやる!」
カイナッツォは宇水を両手で掴み上げ、ブン投げた。
落下した宇水の両側から壁が迫ってくる!
カイナッツォ「クカカカ!これが俺様の必殺技!両方から迫ってくる壁だ!」
ジョン「いいぞカイナッツォ!やつはペシャンコ確定だ!」
宇水「くっ…志々雄を跪かせる予定が、こんなところで壁に潰されるとはな…」
ばごーんッ!(壁が粉砕される)
宇水「ン!?」
聞仲「無事か」
宇水「おまえが壁を破壊したのか。バカな、なぜ助けた」
聞仲「おまえはいずれにしろ志々雄を倒すつもりなのだろう。ならば我々が敵対する理由はない」
グリッタ嬢「そうです、宇水様。刺客があなたをも襲った以上、私達が仲間になって共に戦った方が宜しいと思いますわ」
フレイザード「ちっ、まぁグリッタがそう言うなら仲間に入れてやってもいいがな」
宇水「おまえ達に情けをかけられるほど落ちぶれるとはな…」
聞仲「我々は志々雄を倒す。ならばここで我々の仲間に入ればおまえにその機会が訪れる可能性は高くなる」
大神「お、おい!何を勝手な事を言ってるんだ!私達はさっさと船を手に入れて脱出するのが目的なんだぞ!なんで志々雄を倒す事になってるんだ!」
越智「そうだよ(便乗)!早く帰りましょうよ!」
ジョン「おまえらを殺れば高額な懸賞金が手に入るからな。逃がそんぞ」
大神「我々は何もしとらんぞ!なんで懸賞金など…」
カイナッツォ「一応仲間だったスカルミリョーネが殺られてるからな。さすがに知らんぷりってわけにはいかん」
フレイザード「なるほどあいつの仲間か」
グリッタ嬢「あの方のお友達ならこのお方もきっとお強いはずです…」
カイナッツォ「クカカカカ!底が見えたなおまえらも。スカルミリョーネなど我ら四天王の中では最弱!あんなやつ、四天王になれたのが不思議なくらい弱っちかったからなぁ…」
越智「あ、あいつが弱いだって?」
カイナッツォ「あんなゴミを強いと思うあたりおまえらの程度も知れたわ!」
ジョン「さっさと片付けてしまえカイナッツォ!」
突然カイナッツォは水を集め始めた!
まるで水がバリアのようにカイナッツォを包んでいる(ちなみにジョンはいつの間にかかなり遠くに逃げて隠れている)
桜田「水のないとこであのレベルの水遁を使うなんて!」
聞仲「あの水のバリアは並の攻撃は弾き返してしまうようだ」
越智「誰かツッコめよ!」
秘書(浦島太郎コス)「いえ!あのバリアはそれだけじゃ終わりません!皆さん逃げて下さい!」
水のバリアがいきなり溢れ出すように広がる!
カイナッツォ「これがカイナッツォ様の最強技津波攻撃だ!」
大津波が一行を襲った!
この大津波は洞窟を突き抜け、洞窟左の海と融合していく…
カイナッツォ「クカカカカ!!オレ様の津波の威力を見たか!洞窟の左側を跡形もなく破損させてやったわ!」
宇水「洞窟はな!」
ザクッ!(宇水の槍がカイナッツォの目に刺さる)
カイナッツォ「クカーッ!目が…目が〜ッ!」
宇水「我が心眼の前に津波など無力!それを使うと一時的に隙だらけになるのが弱点のようだな!」
聞仲「助かったぞ宇水。おまえの合図がなければ避けきれなかった」
フレイザード「まったくヒヤヒヤしたぜ。まぁ半身氷だがよ」
桜田「僕もウニを投げつけたんだけどあの亀の目にうまくヒットしたみたいだね」
グリッタ嬢「で、でも無事だったのは私達だけみたいです」
心眼を駆使し、津波を読んだ宇水の合図でこのメンバーは助かっていた。だが残りのメンバーの姿がない!
少なくとも津波で流されたのは確かだった。
カイナッツォ「く、くそっ…両目が見えん…」
宇水「フン、散々私をバカにしていたわりにはたかが両目が塞がった程度でそれほど心拍数を上げるとはな。所詮情けない亀男だ」
カイナッツォ「ほ、ほざけ臆病者がァ!」
するとカイナッツォは殻にこもった!防御体勢だ!
カイナッツォ「これでおまえらの攻撃は通じんぞ!この甲羅ガードはオレ様の防御力を6倍にまで高める!もはや傷1つつかん!」
聞仲「フッ、防御だけでは戦闘には勝てんぞ?」
フレイザード「お望みとあらば一斉攻撃で終わりにするぜ!」
グリッタ嬢「えいっ」
グリッタ嬢がカイナッツォをひっくり返した!
カイナッツォ「ば、馬鹿な!なんて腕力だ!」
フレイザード「くらえ!フィンガーフレアボムズ氷バージョン!」
カイナッツォ「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
桜田「彼は見た目と裏腹に氷属性が弱点だったみたいだね!」
聞仲「終わりだ!」
凍ったカイナッツォを聞仲は鞭でバラバラに砕いた!
カイナッツォ「こ、このSSでくらい強キャラでいたかった…ぐふっ」
宇水「死んだか。…まさか敵に助けられるとは、私も堕ちたものだな」
聞仲「…おまえの好きにすればいいが、もはやこうなった以上運命共同体だと思うが」
グリッタ嬢「宇水様、私達と一緒に戦いましょう」
フレイザード「おい、んな事よりあのスーツのやつはどこ行ったんだ」
宇水「やつなら既に逃げた。…フン、いいだろう。だが忘れるな、私はおまえ達を利用し、志々雄をブチ殺す。隙あらばおまえ達の寝首をもかいてやるという事を頭に入れておく事だな」
聞仲「…まぁそういう事にしておこう。それより」
桜田「はぐれたみんなを探した方が良さそうだね。みんな流されたわけだけど、どうする?ウニ食べるかい?」
フレイザード「さすがに連戦でオレもキツいぜ…。ホントは休みたいんだがしかたねーな…」
グリッタ嬢「皆様無事ならいいんですが…」
宇水「…ここにはもう敵の気配はない。それに港町の前に小さな商業街がある。ひとまずそこに向かうのが吉だと思うが」
フレイザード「…で、おまえは何をやってんだ?カイナッツォの甲羅の破片なんか拾って」
宇水「新しい武具をつくる。富野は私を魔改造して志々雄に挑ませるつもりだからな」
フレイザード「それは富野が飽きなければの話だろ。最近YouTubeの投稿の方にハマってこっちがペースダウンしてるじゃねぇか!最悪失踪するかもしれねぇぞ!」
富野「頑張る」
聞仲「信用ならんが信じるしかあるまい。ではひとまずその商業街に向かうぞ。そこで休息をとりつつ情報を集めよう」
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ジョン「奴らめ…!このままでは失敗続きで志々雄に殺される可能性も出てきた…!だが、残りの四天王はいずれもカイナッツォなど足元にも及ばん強さだ…!覚悟しておけ…!」
方治「貴様、次失敗したらクビだぞ」
ジョン「!?いたのか!おまえはずっと志々雄様の近くにいろ!」
方治「ああ///」
ジョン「え…いや、おまえ…マジか?」
方治「文句があるか?誰についていこうが私の勝手だ!」
ジョン「おまえ、アンケートとってみろ!誰得だ!?世の中広いとはいえおまえらをカップリングしようなんて猛者はいないだろう!」
方治「これを見ろ!!これによれば2000年以前から存在していた事になるぞ!」
↓
ジョン「おまえ名前間違えられてるぞ」
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