『復讐日記』第一章

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オレは振り向きながら、自分の背後に忍の幽霊がいることを覚悟していた。 さっきのあの声は間違いなく忍だから……。 でも、オレの予想に反して、オレの背後に忍の姿はなかった。 最後列にあるオレの席の後ろにはいつもと同じように掲示物が貼ってある壁があるだけ。 オレはその様子に特に変化を感じなかった。 (さっきの忍の声は空耳? でも、そんなことって……) 三年二組の教室でいつものようにホームルームが始まった。 でもオレは底知れぬ不安の中で忍の呪いを恐れていた。
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