ファブリック!

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 すぐるさんが、私の首にキスをしたりしている間に、私は白いシーツからはみ出た、 自分の足の指先に目が留まる。  足の爪先に塗られたペディキュア。  すぐるさんと逢えない夜に塗ったピンク色。  真夜中の、私のおとしもの。  私はなんだか、むずむずしてきて目の前にある、彼の肩を軽く噛む。 「もっと強く噛んで良いよ」ってすぐるさんは言うけど、私は、聴こえないフリをする。  マリメッコのファブリックパネルを思い出す。 私は目を閉じて、少しだけ 少女になって、抜けられない迷路に 迷い込む。
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