あっ!何か落としましたよ

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 残業で帰りが遅くなってしまった。  もう22時に差し掛かる。  遠くからバスのライトが見えた。  何もない景色に不気味に浮かび上がる。  目の前で止まりプシューっという音をたててドアが開いた。  車内に乗客はまばらだった。  運転席の後ろに一人と、一番後ろのベンチシートに二人座っていた。  その二人は随分と若いように見えた。学生なら乗っていてはいけない時間ではないかと思った。  ドアを入ってすぐのシートに座った。  少年二人の会話が聞こえてくる。
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