二、

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 死体処理任務までこなした開堂の信頼は益々上がっていった。 「開堂、飲めよ」 「いける口じゃーん!」 「ああ」 「早速幹部候補じゃないか」 「そんな事ないさ。色々教えてくれ」  バーにいれば古株達に飲みに誘われ。 「お前明日オフだろ? 泊まってくのか?」 「いや、アパートに帰る。何日も空けると心配だからな」 「へー」 「急に何か入るかもしんねえから電話は出ろよ」 「ああ」  任務以外はそれなりに自由も許される。人畜無害そうな見た目も相まって、疑われる事もない。  ユキはその光景をバーの端からただ見ていた。  組織にあっという間に馴染んだ男。任務では一々苦しげな表情をするくせに、殺害任務はあっという間にこなした。私に優しくする理由もわからない。  すると、開堂がこちらを振り返った。困ったように笑う目と目が合う。 「ユキ」 「……何?」 「コンビニでも行かないか?」    頭は自然と縦に動いた。
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