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翌日警察から母の遺体を引き取って、葬儀屋さんにお願いして母と月奈の家に運んでもらった。
その翌日、葬儀屋さんに母の遺体を葬儀場に運んでいただいて、母の通夜を執り行った。
そしてさらにその翌日、母の葬儀を執り行った。
母の通夜と葬儀には、母の友人や母の店の常連のお客様が参列してくれて、母は多くの人に見送られて天国に旅立った。
母の店の常連のあるお客様が、
「ママさんは、気立てが良くて気遣いのできる女性で、お店に行ってママさんと話をすると楽しい時間を過ごせるので、良くお店に通わせてもらいました。」
と言葉をかけてくれた。
葬儀後母の遺骨は、49日まで母と月奈の自宅の祭壇に祀ることにした。
月奈のことが心配だった僕は月奈とお店の片付けをして、当面お店は休業にして月奈をつれて表半球に帰ろうと思って月奈に話をした。
「月奈、今回のお母さんのことで裏半球が危険な場所だということがよくわかったから、ここで暮らすのは危ないと思うんだ。
だから僕と一緒に表半球に行かないか?」
この時の月奈は、どうしたらいいかわからないような状況で、何も言葉が出てこないような感じだった。
しばらく沈黙が続いて、やっと月奈が話を始めた。
「お母さんのお墓は裏半球がいいと思う。
私はやっぱり表半球には行きたくないよ!
危険かもしれないけれど、お母さんの店を受け継いで1人でもここで頑張るよ!」
この時の月奈の意思は、とても固いように感じた。
僕は仕事の関係もあって、1人で表半球に戻ることにした。
表半球の自宅に戻ってから、1人で月奈の今後のことを考えていたけれど、月奈の意思は固そうで説得しても無理だろうと感じていた。
そこでいっそのこと、ここは僕が裏半球に移住して、月奈のことを見守るしかないと考えるようになった。
父と母を亡くした月奈と僕は他に身寄りがないため、2人で助け合って生きていくしかないと考えた。
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