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「陽翔、たくさん食べてね!
それでは、いただきましょう!」
母の言葉に月奈と僕は、
「いただきます!」
と言って料理を食べ始めた。
僕は久しぶりの母の手料理をいただいて、小学生の頃に食べた母の味を思い出していた。
「おいしい!」
僕が思わず言葉を口にすると、
「そう、嬉しいわ!」
と母が嬉しそうに返事をしてくれた。
月奈が最近お店に来るお客様の話をしてくれて、母のスナックは良い常連のお客様に恵まれているということを知った。
おいしい食事をいただいて満足したところで、僕は本題の話を始めた。
「この前も話したけれど、お母さんと月奈に表半球に来てもらいたいと思っているよ!
裏半球は犯罪が多くて危険だから、僕は心配だよ!」
僕が自分の気持ちを正直に伝えると、母は僕の気持ちを理解してくれたようで、
「陽翔、ありがとう!
陽翔の気持ちはとても嬉しいわ!
でも私は今のこの地での仕事が好きだし、お店の常連のお客様にも良くしてもらっているから、表半球に移り住むのは難しいね!
せめて月奈だけでも表半球に行ってほしいと思っているのよ!」
と話してくれた。
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