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母の気持ちを理解できる僕は、少し言葉を失ってしまった。
すると月奈が、
「お母さんを1人残して、私だけ表半球には行けないよ!」
と言い出した。
僕はすぐには答えは出せないと判断した。
「お母さん、月奈、考えておいてくれないかな?
僕は、お母さんと月奈がここに住んでいる限り、裏半球に通うからね!」
と僕は自分の正直な気持ちを伝えた。
翌日以降も僕は毎日母のスナックに通って、13日に予定通り表半球に帰った。
13日は月奈が高速飛行艇のターミナルに見送りに来てくれて、この時僕は月奈に、
「月奈、元気でね!
お母さんのこと、よろしくお願いしますね!」
と月奈にお願いして高速飛行艇に乗り込んだ。
月奈は少し寂しそうな表情で、僕に手を振って見送ってくれた。
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