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流星群のきらめきはビックリしたように瞬いた。
そして、次の瞬間、ぱらぱらと地上に落ちてきた。まるで光り輝く雹のようだ。
リシュカは急いで青色のマントの下から黒いコウモリ傘を取り出した。それを広げると傘は逆さまになっている。しかし、気にすることもなく、そのまま傘をさす。すると、逆さまになった傘のなかに星の光が次々と落ちてくる。それは、金や銀色に輝く岩塩のような星の欠片、星屑だった。
「今日の星屑は良い値で売れそう」
リシュカは傘の中をのぞき込んで満足げに微笑んだ。そしてその星屑を腰に提げていた革袋の中に入れた。
彼女が使ったのは、星屑集めの魔法だ。
祖母から教えてもらった魔法で、祖母はそれを「古くさい魔法」と呼んでいた。魔法学校でも教わらない秘密の魔法だ。彼女は星屑を集めるアルバイトをしているのだった。
「今日はもっと頑張らないと」
しかし、これだけではまだまだ足りない。
次の流星群はしばらく間が空くので、今日はできるだけ袋をいっぱいにして帰らなければならないのだった。
リシュカはふたたび箒をかかげて呪文を唱えようとした。
ところが、「あっ」と彼女は叫んだ。
リシュカは目を丸くする。
流星群の中に、紫色に輝く星を見つけたのだ。
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