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会場に校長とかはどうすんのかな?まぁ学生にょたに片寄るだろうが。大と徹はどうすんのかな?あいつらは読めない。
「ではスタート!」
てか考えてたらあっさりイベントが始まった。毎年だが、俺に真っ先にあーんさせに来るのは親父だ。
「瑠璃、はい、あーん」
ニヤけた親父が俺の唇にスイートポテトをフォークで寄せてくる。
前回までは、食べたくなくなったら『もう食べられないよ……』と可愛く言えば許されるルールだったが、今回は一人三回で量もちょっとになったからそのルールは消えた。食べるしかない。
親父の寄せたフォークにぱくりと食いつく。
「うふふふ。お父さんはこの日のために生きてるんだね……」
親父……、安い人生だな。
まぁ、ロリ好きは俺や香多くんばかりに偏るんだが、一番人気は良くんだし、タッくんや五丁目さん、うたうものさんもかなり人気が高い。ムキムキスタローンにょたチョコ男子のげたんわくんは、人気的には低いがコアなファンががっちりついてる。なんかファンの人もムキムキ多い。
イベントは滞りなく進むが、会場の中で悩める老人が一人いる。校長だ。迷いに迷って、まだ誰のとこにも行ってない。
なんか嫌な感じがする。
ちなみに親父は二回目を俺にするか香多くんにするか悩んでいるみたいで、まだ二回目は来ていない。
あーんさせる人を悩むって結構贅沢な悩みかもな。このイベントは大変だけど、優越感には浸れる。
「よし!わしは決めた!」
校長が駆け出す。フォークにスイートポテトを刺して香多くんに駆けてゆく。
「香多きゅーん!」
飛んだ。
「やだ!怖い!」
香多くんが、校長の行動に咄嗟に椅子の上に立ち、避ける。
だが、校長は香多くんの立つ椅子に突っ込み、香多くんはバランスを崩す。
校長は寝っ転がる姿勢だったが、その校長の顔に香多くんがひっぷから落ちた。
「かたきゅんさいほー!!」
……顔にひっぷが落ちてきて香多くんのぱんつに顔を埋めた校長がそう叫んだ。
……いや、最高とか言うなよ。
香多くんは、咄嗟に立ち上がる。真顔だ。そして香多くんは真顔のまま、校長をガスガスガズガスガスと蹴り上げた。
「香多くん、ちょっとー!スマイルはー!?」
咄嗟にうたうものさんが、香多くんを止めに入り香多くんを校長から引き離す。
「離せーー!!僕の純潔を奪った校長を許さなーい!!」
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