6 きっとあなた変わる

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☕🌹☕🌹                ☕🌹☕🌹      本社の研修会場は、この日、賑やかだった。 茉由たちは、研修がスムーズに進行するよう に、時間管理、会場整備、各担当との作業確 認等々、走り回る。  🏃…🏃… 🏃…! 茉由は、昼休憩に入る前までは、めずらしく、 責任者として、ピシッとしていた… マナー研修は何度も経験済みだったので、 少しは、デキたのかもしれない。 ☕🌹☕🌹         ☕🌹☕🌹 この会社のマナー研修は、CAのOGを講師に 招いて行われる。 今回は、マンションギャラリーで働く者の中 にまじり、研修会場に新しく入った、マイと レイ、それに、🐤🐤… 社長室前の受付に、新しく着任したミオンも 参加した。🐤.. 新人の彼女たちは、まだ、知らないが、これ は、女性だけの研修でも、けっして、和やか ではなく、 『パチン!』👏 勢いよく手をたたいて、音を響かせ、 ♦♦♦ ♦  「 確りなさい!」      ♦♦♦ ♦ っと、 講師の容赦ない檄が飛ぶ‼ マナー研修では、接客のロープレが繰り返さ れ、ココでは、それぞれ、この研修会場の各 boothに分かれて、自分で、シチュエーショ ンを設定し、視ていただく。 接客は「人」にもよるのだから、試す人でも 変わるし、同じことでも、その「人」で変わ るのだから、考えたらきりがなく、 この研修も、実践でどれほど役に立つのかは 分からないが、「仕事」として「接客」をす るのだから、ヤラナケレバ、ならない。 今回も、お辞儀の仕方に始まり、 姿勢を正した、ランウェイを歩くモデルのよ うなスマートな歩き方、 お客様への、お声がけ・ご案内・誘導の仕方、 飛行機機内で、CAさんが、お飲み物をお出 しする所作も学んだ。お飲み物も、コールド と、ホット、で所作は変わる。 ご挨拶、お声がけ、発声には、いろいろ。 これは、腹筋がやられる人もいる。皆、 お腹がすくのも早くなる。 その声のボリュームは、本社の別のfloorま では響かないが、かなり、凄いことになる。 「 本日は、ご来場いただきまして、    誠に、有り難う御座います 」 「 本日は、ご来場いただきまして、    誠に、有り難う御座います ! 」 「 かしこまりました 」 「 かしこまりました !」 「 おかえりなさいませ 」 「 おかえりなさいませ !」 「 こちらへどうぞ 」 「 こちらへどうぞ !」 「 左様でございます 」 「 左様でございます !」 「 申し訳ございません 」 「 申し訳ございません 。」 「 ありがとうございます 」 「 ありがとうございます !」 「 またのお越しを   お待ち申し上げております 」 「 またのお越しを   お待ち申し上げております!!」 お辞儀を繰り返しながら、離れたところに立 つ、講師までにも聴こえるよう、口をハッキ リと動かしたご挨拶の練習、 営業担当の話の邪魔にならぬような、 静かな伝言の仕方、など、 動きのある、立ち居振る舞いのマナーでは、 実際に広い会場内で、皆、全員が、チャント できるまで、何度も何度も、動き回り、 皆、全員、立ちっぱなしで、繰り返される。 そして、それは、 お辞儀だけでも何パターンもあり、 「はい! 1・2・3」     「1・2・3!」 「はい! 1・2・3」     「1・2・3!」 「はい! 1・2・3」     「1・2・3!」 何度も繰り返すと、身体のアッチコッチが 痛くなるだけではなく、頭がクラクラして くる。 🌀 🍥? 🌪       🌀 🍥! 🌪 このお辞儀は、 まずは、 「会釈」これは、軽いお辞儀とされ、 人とすれ違うときなどにする軽いお辞儀、 お客様や、仕事で向き合う相手に対しては、 この会社の者は、丁寧に頭を下げるため、 軽いとされるこのお辞儀は行わない。 なので、 このお辞儀は、あまり見ないが、 「会釈」は、背筋を伸ばし、相手の胸元から 腰に視線を落とすように、上体を軽く15度 くらいに傾ける。 次の段階、 「敬礼」は、この会社の普段のご挨拶での お辞儀。なので、この会社の者が、都度行う お辞儀で、あちらこちらで、よく見かける。 お客様のお迎えや、お見送りの際、や、 社内でも、上司、や、目上の方などにする お辞儀。 背筋を伸ばし、視線を落とし、腰から、上体 を30~35度くらい傾ける。 『1・2・3』の間(ま)をあけ、背筋を伸 ばしたまま、2でキープ!ゆっくりと、上体 を動かす。 その次の段階、 「最敬礼」は最も丁寧なお辞儀、 商談成立、な、お客様をお見送りする際や、 感謝や、謝罪するとき、VIPの人などに接し たときなどにもする、最も、丁寧なお辞儀。 (社長室 floorで働くミオンは、これが スムーズに、できないと、とても、困る ) 背筋を伸ばし、視線を落とし、上体を45 ~60度程度に傾け、2でキープ!は、 長めに! 『1・2・3』の動作は、かなりゆっくり と行い、2のところでは、呼吸を一旦止め、 その間は、対象者が判るくらいに、 シッカリ!とる。 ちなみに、研修会場には、 角度が分かるように、それぞれの角度の 📐の 様な大きなアクリル板で作られたものが、 ワザワザあり、それをあてて、チェック される事もあるし、 連帯責任のようになってしまう、 グループごとに、一列に並んでデコボコ しないようにチェックもされるので、 できていない者は一目瞭然で、 目立ってしまうし、それで、 かなり、できない者には、圧がかかる。 〇▲✖◎   〇▲✖◎   〇▲✖◎ これが、 この、マナー研修では、重点的に チェックされる。それに ... 皆、お揃いの、6㎝の艶なしブラックハイヒ ールを履いたまま、キッチリと、ボタンが全 て留められたスリーピースタイトスカート、 スーツ姿での所作のチェックは、 身体はあまり自由には動かせずに、それに 緊張感も加わって、かなり💦、疲れる。 何時間も立ちっぱなし、で、耐えられなくな ってしまい、壁や人に寄りかかってしまう者 もいるが、 すかさず、講師からの檄が飛ぶ。           『パチン‼』👏 「👹そこ!確り、なさい‼」 女性だけの、研修でも、今回も、やはり、 ハードなものだった。 皆、お揃いの(ここではなんでも皆同じよう にする)営業用スマイルはキープしたままだ が、疲れに、疲れ、もう、足元は、バラバラ なカンジ、 膝ガクガクで、全ての動きにスマートさが 要求されても、ゼンゼン、ムリ!で、ギクシ ャクしてくる。 それでも、チェックは続き、鋭い目線に恐怖 を感じ💦ながら、壁にも、人にも、どこにも 寄り掛かれない。😢 この研修のハードさは、毎回、こんなカンジ。 今日一日で、体重が減る者もいる。                  ⚖⤴ でも、 ご褒美のように、せっかく体重が減っても、 それをキープできれば良いのだが、何度か研 修に参加するうちに仲良くなった者で固まり、 このあとは…、きっと、🍸飲み会🍻になる。 それで、あっという間に体重は元に戻り… 『 パチン!』👏  そうなる事が分かっている講師が、 手を叩き合図する。 「 ハイ! それでは、  昼休憩にいたします。  午後は、座学研修です!」 「 ありがとうございました」 「 ありがとうございました!」 皆、ホッとした。         🌹🌹       🌹       🌹🌹 ようやく、 休憩時間になり、それぞれがバタバタと動き 出すと、慣れないこの場に、急に、入れられ てしまったミオンを心配するように、 茉由は近づいた。 「 ミオンさん、大丈夫ですか?  いままで営業担当だったから、  接客の、このカンジは、       慣れナイデショ?」  🐤「はい、ゼンゼン、まだまだです、    皆さん、凄い💦ですね、    ついて👣いけません。ワタシの    グループだけ、終わるのが遅く    なってしまって、きっと、        ワタシのせいです🌊😢」 ミオンは、素直に、気負う事もなく、 フラフラしながら、床にペタンっと、 ヘタリコミ、落ち込む姿を見せる。              (~_~;)💦 それでも、知らない者ばかりの中で茉由に 声を掛けてもらえたのは救いになったのか、 話を訊いてモラえるのが嬉しそうに、 弱音💦を吐く。 「 そうですよね、焦らずに、  一つ一つ、覚えていきましょう。  マナー研修に、何度か出ていれば、  所作も、自然に、  身についてきますから、  繰り返し、繰り返し、     メゲズに、練習しましょう 」      🐤「 はい ❣        ありがとうございます 」            *(´艸`) ホッ❣ 茉由の声掛けに、ミオンは笑顔になり、 茉由は、まだ、そんな笑顔の残っている、 根性のありそうなミオンに安心した。 ミオンは、手をさしだした茉由に支えられ、 甘える様にペタンコ座りからスクッと立ち 上がると、近くの接客 boothのソファに ようやく腰かけた。 茉由も寄り添うように腰かけ、用意して おいたアイスティーをミオンにすすめると、 応援する気持ちから、少し、話を続ける。 「 ほかに、心配な事、は、       ありますか?」 茉由は優しく声をかける。     🐤「はい… 実は、ちょっと       焦ってしまって…、       同じ新人でも、マイさんは、       動きが、慣れていて?       ✨キリッ!と、していて         ビックリ👀しました 」 マイは、メガネ店で接客の立ち仕事をして いたので長時間、立ちっぱなしでも平気だ し、その接客の所作も慣れていて、余裕で、 楽勝!そんなマイにはついて💦行けずに、 何度も、何度も、ミオンだけ、繰り返し、 チェックされてしまい、それだけ解放され る時間が遅くなってしまったので、 ポツン!っと マイたちに置いてかれてしまったが、その マイのスキルには感心している様だった。 「 マイは、メガネ屋さんで、  接客販売の仕事をしていたので、          経験者なの…」 ミオンを安心させようと、 茉由はマイの事を話した。     🐤「そうですよね、ワタシと       ゼンゼンレベルが違います。       違うグループだったので、       👀目で追っていたのですが、       お辞儀も、スゥ~ッと、       機敏さと、なめらかさの、       メリハリがあって、       とても✨綺麗でしたし、       ご案内のエスコートも、       とてもスムーズ☆彡で、       ビックリしました。       あっ!レイさんも、       違うグループでしたが、        ご挨拶がお上手でした!」 茉由は、研修会場担当の上司として、マイと レイの様子を視ていたので、ミオンの感想に 肯きながら、口を挿む。 「 レイも?そうね…、  接客も、していたのかも…、  スーパーで働いていたから…」     🐤「そうなんですね…、ワタシ、       初めての事ばかりで…、       皆さんに、置いてかれて       しまいましたが、でも、       茉由さんが、         話しかけてくださって…」             (#^^#)♡     🐤「優しくて…良かったです💛       まだ、本社の人、知らない人              ばかりだし…」 「そうですよね…、  まだ、来たばかりだし、  ミオンさんは1年目  ですもの、知っている者も    少ないかもしれません」 「ココは、社長室 floorからも  近いですし、  階段でも来られるので、  お時間があるときは、  お顔を、みせに来てください、  私で宜しければ、なんでも、  困った事?お話をききますから…」     🐤「ありがとうございます!」     🐤「 ワタシの上の方が       優しい人ばかりで嬉しいです。       あっ!GMも、優しくて♡…、       この前は、仕事終わりに       『パフェ』を食べに連れて          往ってもらいました❣」 🐤 pipipi… 🍨♡🍧💛🍦♥    🍨♡🍧💛🍦♥ 「GMが?…そう…なの?…」              🐤pi~!               pipi…        🐤「はい!GMの車!凄いですね、     外車の、セダン、って、スゴク、           大人の雰囲気で…」 「えっ?車で?」    🐤「はい、優越感ですよね!      あんな車、乗れないです、         キュン♡です!」        🚗…!=💛 「優越感?キュン?そう…」   🐤「だって、ワタシのまわり、    車、持ってないコ、っていうか、    免許も持ってないコ、イッパイです。    車、しかも、外車!        異次元の、憧れですよ!」 「異次元?」 ミオンはかなり興奮してきた、 なぜか車の話をガンガンぶつけてくる。               💛? 👉 ✨ 🚗…!    🐤.「ダッテ…、あれって、      スポーティな      ビジネス・セダンで、      スタイリッシュで!      エレガントで!ワタシ、      バーチャルキーも 🚗…🔐           初めてで...」                🐤❣「あの色!GMに     訊きましたけど、     カシミヤ・シルバーの     ボディも、スゴク、     イイカンジですよね!     GMの、ブラックスーツに     似合ってます!」  🚗---🏁 🐤⁉「あっ!それに、   バイ・カラーのホイールも 🍩…✖   スゴク、好きです💛ワタシ、   タイヤの横にシャガンで    👀マジ視、しちゃいました!」 🔧🔩🔨🔩🔧 「車、詳しいの、ね…」  …🚗…🚙? 茉由はポカンとした…  🐤…「そうでもないです!     ワタシは営業だったんで、     免許取りましたけど、     でも、まわり、車!     分かんないコばっかりで、     ゼンゼン、話、通じないです!」 🚗…           🚥👐!🐤……     🔧🔩🔨🔩🔧 …私も、分かんないけど… 茉由にはついてイケない話で、 タジタジ💦だ。 🚗…? 🔧🔩🔨🔩🔧 …確かに、GMは、  車、変えたし、  鍵も、スマホで…あれかな?…、  車両管理も変わったって、  云ってた?かな…ゼンゼン、  分かんないけど…   🔑🔑🔑…?    🐤!「はい!とくに、       好きです!アレ ❣ ですね!」 「『 アレ❣ 』、なの?…」 🅿🚗… …あれ?…なんで?      車の話に ❓… 茉由は車に詳しくないから「…」なのだが、 これを聴いたら、高井はきっと、かなり喜ぶ だろう。高井とミオンは気が合うのかもしれ ない。                💑…⁇ ❔❓❔ …いや?いや?いや?… ❔❓❔ 🏢🏢🏢… 「で…、新宿?」 茉由は、車の事はゼンゼン分からないから、 自分が気になった事に話を戻す。   🐤「はい?あっ、🍨夜パフェの店、     他にもあるんですけど、ワタシ、     まえに、新宿支店勤務だったので、     GMは、新宿に連れて     行ってくれたんです。       懐かしかったです、ムフッ❢」   🍨♡🍧💛🍦♥             🍨♡🍧💛🍦♥ 「新宿支店?そう…」 ❔❓❔ …そう、なんだ… ❔❓❔ 新宿は、茉由が高井に連れて往ってもらった、 三角ビルの高層階、高級鉄板焼きのお店で、 ビル群の夜景を楽しみながら、食事しながら、 ずっと手繋ぎしながら…、の、新宿。 🥩…         ★…              🌙 ☁  💑…⁉                 ☆… 茉由は、また・・・❔と、なった。 … あのGMが、  一緒に行った新宿で、今度は、     🍨♡🍧💛🍦?この     ミオンさんと一緒に … ❔❓… GM、なにを考えているの …❔❓ 茉由は、高井のあの端正な顔立ちの、ニヒル な横顔がスッ!と、🍨♡🍧💛🍦♥と並んで、 頭に浮かんだのだが、それは一瞬の事、 一瞬でも、ゼンゼン似合わないけれど… こんなに無邪気に、ミオンが高井と一緒に出 かけたことを、全く悪気もなく、報告するよ うに話し、聴かされると、 ミオンに対しては、 なにも悪くは思えないが、 なぜか、 亜弥の柔らかな微笑み?が…、 頭の中に、遊園地の メリーゴーランドに乗って?いる、 お姫様?のような、亜弥が出てきた。 クルクルと回りながら。 ♫♬🎠♪🎠♪🎠♪♫♬... 🐎?🛒✖ … どう、しよう … ❔❓ドウシヨウ❔❓     ❔❓ドウシヨウ❔❓          ❔❓ドウシヨウ❔❓ 茉由は、高井の事では、同じように、自分 の夫にも隠し事があったりするのに、 亜弥にだけは、心を寄せる。 なんだか、 ミオンを気遣って、声掛けをしたものの、 全く違う展開になってしまった茉由は、 また、 頭の中がグジャグジャになる。 ❔❓❔ …ダメダメ💦… ❔❓❔ 「ミオンさん、休憩時間が  短くなってしまいますから、       どうぞ、昼食を…」 茉由は、急に話を終わらせた。  🐤❢…「はい、お疲れ様でございます。       お先に、休憩に入ります!」 🍝🥖🍛🍜🥐            🍝🥖🍛🍜🥐 「どうぞ、  往ってらっしゃいませ…」 🐤--- ♡ 茉由は、時間を気にして走り出した、 ミオンを笑顔で送りだしたが、 ❔❓❔… でも、どうしよう …❔❓❔ ❔❓❔… どうしよう、でも …❔❓❔ 茉由は、ストン!と、腰かけた。 動けずに、接客boothから出られない。 ❔❓❔… 2人で、仕事終わりに …      🍨♡🍧💛🍦♥って …❔❓❔ …1回? 1回だけ? 1回でも?… … GMは、研修会場の、  Staffは、誘ったことないのに…            ✖🐤…🐤…?          …同じ、じゃない?… 🍨♡🍧💛🍦♥ 🐤… 茉由は、 社長室前の受付カウンターは、 高井が、 自分とは別 floorに居る社長の様子を 探るために、設置した事を知らないし、 そこの担当に、 GMになったばかりの高井よりも、 長く社長の傍にいる、     ♦♦ シタタカでちょっと扱いにくい、美人 社長秘書さんに負けないくらい、  ✨      ✨ 美しくて気の強いミオンを抜擢したのも、 高井だとは知らない。     (この事はミオンも知らない) なので、高井とミオンの つながりや、その関係が分からない。 だから、茉由は…  ❔❓❔ … ンンン? ❔❓❔   営業本部でもない、       ミオンさんを? 高井は営業本部の本部長で、 茉由は営業本部の業務課、研修会場の係長で、 ミオンは、社長室前の受付担当で総務部。 高井は、ミオンの直属の上司ではない。 ならば、茉由は、 茉由の時のように、仕事の延長? 仕事の話があって?のこととも思えない。 高井から見たら、 同じ?部下かもしれないが、 総務部のミオンには、マイやレイとは違い 「さん」をつけて呼ぶ、茉由は、 同じには考えられない。 それに、 茉由は、 感情的になっているわけでもなく、 自分の気持ちの、 やきもち、嫉妬、からではなく、 高井の妻で、茉由が大好きな、 亜弥の事が心配になっている。 ❔❓… どうしよう、   お知らせした方が良いの? …❓❔ ?…📴…📞…☏…📳…☎…📞…📲…? 結局、 不器用で、頭の回転も速くなく、賢くもな いのに、 こんなに、 短い時間で決めなくても良いのに、 もっと、 自分が冷静になるまで、考えてから、 あちらこちらにまで、思いを巡らせてから にしても良かったのに、 ✖✖✖✖✖×××××××××✖✖✖✖✖ダメ⁇ 茉由は、自分と高井の関係も曖昧なまま、 亜弥がなにも知らないのも、また、辛い? 嫌な?事だろうと考え、ミオンの事で、 亜弥に電話をした。 ✖✖✖✖✖×××××××××✖✖✖✖✖ダメ‼ 🌹「...そうですか、   高井が…、なにか、きっと、   考えあっての事、      で、しょうけれど…」 勤務時間、真っ只中、 急に、こんな話を聴かされた亜弥は、 とりあえず?大人の対応をした。 茉由になにか訊き返すこともなく、 サラッと、 聞き流しているようにもカンジられる。 茉由は、亜弥が落ちついているので、 そのまま電話を終わらせた。 茉由は、結婚するまでは、両親と、 日光へ、毎年訪れていたのに、 あの、三猿のようには…、           …🐒🐒🐒ki..? そして亜弥も… 🙈🙊🙉…no! サラッと電話を終わらせたはずの、 亜弥だったが… 🌊...🌊...         🌊...    🌹…「こんにちは…」     🐤?「はい?あっ、        お疲れ様でございます」 数日後、 🌹亜弥は、🐤ミオンの前に立った。 その美しさは、もともと、 ラナンキュラスの花のように、 オーラが出るほどだが、 この時には、いつもよりも、 堅い、凛とした、 美しさが加わっている。 その、気丈に振る舞う姿に、 その、理由が分からないまま、 その「迫力」にヒキ気味の、 ミオンはキョトン⁉とする。 🌹「お疲れ様です。こちらは、   新しく設置された受付なので、   インナーコミュニケーション、   社内報で皆さんにご紹介します。   本日は、広報の者、   数名が、お邪魔しますが…」     🐤⁉「はい?あっ💦        宜しくお願い致します」 ミオンは丁寧に亜弥に頭を下げる。  🐤?「 あの…、     ココのお写真、撮るんですか?」  🌹!「 はい、ご紹介ですから 」 ミオンは、亜弥に対して特別な反応はない。 「高井亜弥」の、名札を胸に着けている亜弥 を前にしても、亜弥が高井の妻だとは気づか ない? ❓ 気づかないから ❔ (? わざわざ ?)   🐤❢「それでしたら ❕      このお花も一緒に、      お写真に入れてください。      このお花 ❣ 毎回、GMが…、      なので、カウンターの上、      この子達(お花)が、      居なくなったことないです 」     『ムフッ💛』            (*’▽’) pipipi!       °˖✧💐 ✧˖°… ミオンは無邪気に照れながら、 (高井の妻の)亜弥の前で微笑む。 🌹⁈「高井…、いえ、    GMが、毎回?」 亜弥は、ゆっくりと優しく微笑む     🐤pipi…「はい!い・つ・も、           そう、なんです♡」 ミオンは、サッ!と受付カウンターの 自分の席に腰かけ、 活き活きとしたピンクデンファレが主役の 花たちに顔を寄せ、 キメ顔の営業用スマイルを炸裂する。           (*^-^*) …pi❣ ⚡! 🌹…「…そうですか、それでは、    ぜひ、ミオンさんとご一緒に!    ソノ!お花のお写真、も、         お撮りしましょう 」 亜弥は、無表情になった。 … 社長室前の、受付に、   あの人が、こんなに … 関わっているのなら … … これは…だと       したら … なにか気づいた亜弥は、 これを、 どう、するのか… ⚡...  ⛆🌪⛆   🌹…  🐤?    🦆「ねぇ…、ナンデ、急に、       中村さんのとこに、咲?」 🚉…   …🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃 🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃… 梨沙は、ずいぶんと、フェミニンな服装で、 それを着慣れないのか、フンワリスカートが ヒラヒラっと、地下鉄の電車のピュ~!のせ いで、 すそが揺れてしまうのを気にしながら、駒沢 公園駅から外に出ると、246沿いの歩道を、 これも梨沙に似合わない、綺麗さアピール、 ポインテッドトゥ 8.5cmヒールのつま先で、 ピョコピョコ歩きながら咲に尋ねた。 …まるで…、🦆?… 「大丈夫? 梨沙 その靴?」 咲は、 中村さんに会えることが嬉しい梨沙が、アガ ル気持ちは分かるが、その足元は気になる。      🦆「うん!、美脚!美脚!」              👣=👠? 「そう.。なんだ…」 小柄な梨沙だから、ハイヒールがやたらと目 立ち、靴が自分勝手に動いているようにも見 えてしまう、 ゼンゼン、イケてるようには見えない、似合 わない、梨沙のその様子に咲は呆れる。            🦆「で!咲?」 梨沙は、歩きづらそうに、いつもよりも、 ゆっくりと歩き、慎重に歩く咲と、ちょうど、 良い速さのカンジになった。 「うん…、私、  できたの、赤ちゃん…」 👶...                          🦆「えぇぇぇぇっ⁈            ほんと ❔ に ❣          👀!ビックリした‼」 👶?👶?👶?         🦆「オッ‼とっと…」 梨沙は歩きながら聴いた咲のビッグニュース に、履き慣れないハイヒールが脱げて、道に 残したまま2.3歩進んでしまう。👠…!          ?…👠“             「あっ!」 「うん…」 ♡…👶⁈                ❓❔❔  🦆「おっ!チョイ待って、✋くつ…    あっ!デ?なんで?中村さん?    テカ⁈ 身体、大丈夫?今日…」       ♡...👶...♡ ❓❔❔ 梨沙はパニクリ💦 訊きたい事が グジャグジャになる。    「大丈夫だよ!今日は、   涼しいし、歩ける…」 ❓❔❔  🦆「…そうなの?ユックリ!    ユックリだよね?    具合悪くなったらすぐに    おしえてね?もう、すぐ、    中村さんの処にもつくけど…」                ❓❔❔ 梨沙は咲の身体を心配する。 「うん、ありがと♡」 ❓❔❔ 🦆「で?ナンデ、中村さん?」                ❓❔❔ 「うん…」 再び訊かれても咲は濁した。 ときどき、大きく、息を、 「ふぅー‼」っと吐く。 その姿に、またまた梨沙は💦戸惑い、 どう、 気遣って良いのか迷い、🔁 歩くスピードが速いのかと思った梨沙は、 2歩進んで止まり、また2歩進み、          🦆・・!🦆・・! ✖🏃…! 咲に合わせようと、もっと、もっと、歩く 速さをユックリへと変える。           梨沙は、いつもなら、中村さんの前では舞い 上がり🕊⤴他の事に目が向かわなくなるが、 今日は、もちろん🏁咲の事が最優先になる。 🥦               🥦 2人が歩くこの道は、歩道の幅は広い方だが、 学生が多く、人の間を走り抜ける元気な子も いる。梨沙は小さく、身体も細いが、咲の斜 め前を歩き、身体をハッテ懸命にガードした。        💂  👶❣ 💂  この、ひろぉ~い、駒沢公園の近くに、 中村さんの📐デザイン工房がある📏 少し前の、咲の処での「すき焼きお試し会」 のときに、突然、 咲が中村さんのデザイン工房へ行きたがった ので、予定を訊いて、今日は、初めて、咲を 中村さんの仕事場に、オジャマさせる。 📐📏             📐📏 「ねぇ…、中村さんって、         いくつ?」 咲は、まだ、中村さんをよく知らない。     🦆「うん…、ワタシよりも、        7つ上!あの、       👹『高井さん』と同じ 」 「…そうなんだ 」 中村さんは🌻夏、梨沙が1人キャンプで 🌊海に行った時に偶然、出逢った人で、 梨沙の「💛」の人。    …💑 梨沙は、 中村さんの処に近づいてくると、 判りやすく変わり、ルンルンで、 💃フリフリ💃腰を振りながら、 👀をパチパチっと瞬きが増えてきた、 🦆「ここだよ!」梨沙は小さな手を大きく ✋パーに開いて、2階建てのこじんまりとし たショールームに咲を誘った。 📐📏     🏠...!    🥦🥦 ここは、ショールームだけあって、エントラ ンスの開口部は広い。 その前の歩道も幅広く整備されているから、 広々としたカンジがそのまま建物内まで続く。 その正面、 接道の面は、ウッド枠の、大きなガラスの 4枚引き戸になっていた。 🌞… これは、天気の良い日に開けておくと、公園 近くの、緑多い、澄んだ外気が自然に入り込 み気持ちが良いし、                  🥦🥦🥦 ☁… たとえ、閉めきっていても、ガラスの透明感 は開放的で、中に居ても閉塞感もなく居心地 も良い。 「うわぁー、素敵じゃん!  この、ウッド枠いいね!優しい♡  大型の引き戸タイプって、        木の存在感もある!」 咲は、まだ中に進んでいないのに、 アガリまくる 🦆「そう!これはアゲデスネ… 👍   暖かみのある   自然の風合いがいいでしょ!   コストは高めだけど、   米松や米ヒバ、ナラ、カバ、   ヒノキなどさまざま。日本の   材木を使った商品もあるよ!」 梨沙は、中村さんのショールームなのに、 いきなり真顔になって自慢するように 話しだした。それに…、 まだ、中にも入っていないし、 梨沙はここのstaffでもないし… 🔱…♠…    「いらっしゃいませ!」               🔱…♠… 爽やかに、中村さんが登場した。奥に居ても、 外の様子が分かるみたいで、ワザワザ出迎え てくれた。 📐📏📐 中村さんはイケオジで、ちょっと工芸職人 さんの雰囲気も出した「大人な男」がイイ カンジにコジャレていて、仕事は、 インテリアプランナーをしている。                📐📏📐 「こんにちは!  本日は宜しくお願いします」 咲は丁寧にお辞儀をした。 💛♥♡…   (*´▽`)…♡ 「コンニチハ!」🦆! 梨沙は明るく、可愛らしさをだした。先日、 咲が中村さんの処へとリクエストした時には、 そっけなく、サラッと流したのだが、 今日の梨沙は、満面の笑みで、全身で嬉しさ をマックスに出している。   ♥♥♥...  ♡♡♡...  💛💛💛...           なんだか…💛がイッパイすぎる。 🦆「咲がね!さっそく、この、   エントランス褒めてくれたの💛」 梨沙は中村さんの腕に飛びついて、 分かりやすく、嬉しさを表現する。              🍂…🍂🍂 🔱「そうでしたか、   ありがとうございます。   僕は、自然素材が好きで、   それを活かしたいと思っています。   ここは、   大きな緑豊かな公園の近く、   ですから、こんなカンジが、   合うところで、近くのス〇バも、   よその店舗とは違う雰囲気で、   有名なあのロゴも、特別、     ここだけ変えてるんです」♠… 🥦🥦 駒沢公園は緑が多く、街並みも、人も、 そんな雰囲気を守り、自然に優しい カンジにしている店が多い。 🥦🥦🥦         🥦🥦🥦🏠 「そうなんですか…」咲は感心した。 🔱「はい…、ほら、これ…」♠… 中村さんは、 タブレットで公園近くの街並みを咲に見せた。 「ほんとだ、Parkside Avenueを  意識してるんですね、イイカンジ…」 🍂🍂  🥦🥦 🥦🥦  🍂🍂 咲は、眼を大きくして覗き込んだ。 🔱「咲さんも、このカンジには、     ご興味がありますか?」♠… 中村さんは、価値観が同じ咲と梨沙に 熱く説明を続ける。 🔱「本来、店のentranceは   お客様を迎えるため、装飾や、   防犯対策が施されますが、僕は、   あまりそういったものは、   前面には出さない方が、ここでは、   良いと考えて、あくまでも、   こことの調和、華美なものは   チョッと…、ですから、   シンプルな色合いとナチュラル素材    Natural Tasteを出しました」♠.. 🍂🍂🍂          🍂🍂🍂 中村さんは、咲と梨沙をショールームの中に ご案内して、温かみのある、ドッシリとした 大きな一枚板のテーブルへつくようにすすめ、 手際よく、 ミントの🌿葉の入った水を、 ガラスボトルへ入れて出した。 たぶん偶然だが、 咲は驚き感心した。 「あっ!ありがとうございます!   🌿これ…、♡嬉しいです!」 咲は手に取り喜んだ  👶❣👶❣👶❣ 🦆「そうそう❕ 咲は、赤ちゃんが、   できたんだって!カフェイン?は、   ネ…、だからぁ、ミント水の方が、            良かったね!」 すかさず、 中村さんにも分かるように梨沙は説明した。 🔱 🌿「そうでしたか!」🌿♠ 中村さんは、最上級の笑顔で両腕を拡げ、 スマートに、咲を軽くハグする。 そんな事が様になってしまうくらいに、 中村さんは大人で優しい。 「ありがとうございます」 咲も軽く中村さんへ手をまわす。 👶⁇ …あれ? 冷たいものを口にしても、 お腹は、あたたかいね… 大丈夫かな… 気をつけなきゃ、ね!...👀 あたたかいよね… まだ動かないけれど、 これってチャンと、 おしえてくれてるんだよね.・♡♥💛 ...そうだよね… 「そうだぁ!」 …ひざ掛け、    あったよね…            『ガサガサッ…』 「あったあった!」 …冷やさないように、     しなきゃね… 咲は、 自分のバッグからひざ掛けを取り出した。 ちゃんと、用意周到「備えよ!常に!」状態 になっている。 🔱「それで、今日は、       僕の処へ来て下さったんですか?」♠.. 中村さんは手を動かしながら、咲に話しかけ る。いま出したばかりの冷たい水は片づけた。 咲の心配した様子に、 気遣いを見せる。 中村さんは、そつがなく察しが良い、               🔱…◎❣ 「はい…、けれど、  住まいのことでは  ないのですが…、私、  会社を辞めようと   考えておりまして…」   🦆「ぅえっ!な ん で?」👀! ❓❕… …‼ 🦆⁇ 梨沙は眼を見開いて驚いた。 咲が、仕事を辞めるなんて信じられない。 同期の中でも、自分の次に、咲は仕事人間 だと思っていたのに、 咲は梨沙にとって、ただの同期ではなく、 仕事上でも最高のパートナー、で、 建築士の咲は、修繕部の梨沙にとって、ナン デも相談できる、一番、頼りにしていた人間 だった。 「うん…、今の仕事、  拘束時間が長いから、  一度出社したら、  仕事が一段落するまで  帰れないし、妊娠中も、  産んでからも、無理は      したくないの…」         🦆「そう…、でも?」 「うん、それでも、  仕事はしたいから…」 咲は今の仕事が好きで、なによりも優先させ ていた。 「結婚報告会」や、佐々木の母の前では、 子供は、しばらくは創らないと云っていた のだが、 咲は、実は、子供好き♡ この中村さんが初めて皆の前に登場したグラ ンピングの時も、咲は、なにかと、茉由の子 供たちの事を気にかけていたし、 それ以前にも、同期会や、茉由と会うたびに、 茉由の子供たちの事を気遣っている様子は見 られた。 咲は、 子供ができれば「1番」子供を真っ先に優先 させる自分が分かっているから、 悩んでいる。 手ごたえを感じている建築設計の仕事も、 続けていきたいし、 どちらを選ぶ、とか、じゃ、ない、 そんな方法があるのか模索する。    🦆「辞めて、カタチを変えた       働き方を考えてるの?」 梨沙も考えてみる。 「…うん」 咲は、考えながら肯く。            🦆「駿は?」 梨沙は、分からない事は ハッキリと突っ込む。 「駿は、まだ…  妊娠したことも知らない。  私、自分で、少し、     考えたかったから…」            🦆「咲の?」 「うん…」 なんだか、梨沙も中村さんも驚かされたが、 咲の事を考えると、驚いただけでは… 終われない。 咲の妊娠と、 咲の退職?と…、 これは…   🌿🦆        🦆🌿            🦆「今日!         ここへ来たのは?」                 梨沙は改めて咲きに尋ねた。 「うん…、私、  突然のことだったから、  会社を辞めて、  自分で仕事をするって  どんな事かイメージも  できなくて…、中村さんが、  グランピングの時に、  ここへ来ることを  勧めてくださったから、   オジャマしてみようかと…」      🦆「…そうね…、        参考になった?        ここは、ステキな        📐工房📏だけど…」               梨沙は中村さんのデザイン工房なのに ドンドン前に出て喋る。 🔱「そうですね…、   咲さんは、これから、   どんなお仕事を   されたいんですか」♠… 中村さんがようやく声を出した。 「はい…、まだ…、  なにも…、決められなくて…」 🔱「まだ、   考え始め…、ですか?」♠… 「はい…」 🔱「でしたら、すぐには、        …ですよね」♠… 「そう、なんです…」    🦆「そうだよね…、      ゼンゼン気づかなかった          もの、ワタシ!」 梨沙も頷く。 「うん…」 咲はひざ掛けをスカートの様に お腹の周りに廻して護る。 中村さんは黙って少し考えている。 すると… 📐 🔱「咲さん?宜しかったら、   暫く、ココで一緒に      仕事しませんか…」               📏 🔱「僕は、いままで、   空間をデザインする仕事を   してきましたが、ある程度、   きめられた規模のモノしか   うけてこなかったのですが」♠… 🔱「最近は、もっと、大きな   空間デザインも、   できたら良いなと思っていて、   パートナーを   探していたんです。もし     宜しかったら、ぜひ」♠… 📐 「ありがとうございます!       嬉しいです♡」    🦆「そうだよ咲、少し、     ここで仕事してみたら、     また、その先の事も、     イメージ、しやすくなるし」        「あっ‼でも…」               ❕❕❕ 「そうね…」 なんだか、 イイカンジに話は進んでいった。 📐📏📐  🖊📜🖊   📐📏📐   咲は、これなら、佐々木にも、妊娠の事が 話せると安心した。そしてそれは…、 あの!義母にも… 「フー!良かった…」…♡ 気分がスッキリ!した咲は、中村さんの 工房を改めて案内してもらった。 🥦🥦 「ホントに、自然素材に  こだわってるんですね…」               🥦🥦 中村さんの工房は、1階がショールームに なっていて、開口部の大きな明るい空間は、 床に、無垢板を使っているため調湿効果も 期待できる。 この床は、「チーク」で、その魅力は、 なんといってもその「深い色味」。切り出 した直後の色から、年月を経るにつれて、 独特の「飴色」に変化する。 これはチークに含まれる油分の作用によるも ので、この作用により耐久性、耐水性にも優 れているとみられ、 また、腐りにくく、シロアリなどからの害も 受けにくいとイワレている。 🔱「チークは日焼けで   深い色に変化していくのも         楽しみですよ」♠… 中村さんは、スッとシャガミ、床にじかに手 を当てて確かめる。その、穏やかな表情には、 とても、ここに愛着がある様子が分かるが、 それは、床だけではなく、 🔱「御覧の通り、壁は、   漆喰ですが、   これは、長時間経過しても   ほとんど見た目の変化が   ありません。そして、   この柔らかなカンジの   漆喰壁に、アクセントで、   高天井には、ブラウンの   無垢の化粧梁で、空間に、   シャープさも出しています」♠… 🔱「この漆喰は消石灰を主原料にして   いて、ほこりやゴミなどが付着し   にくいのも特長のひとつですね、   もし、汚れた場合には、薄く   上塗りもできます。不燃材料と   しても認められているし、これも、   調湿効果はあるといわれています」♠ 「そうですよね!」          🦆「そうそう!」♥ 咲も梨沙も肯く。           (´―`*)ウンウン♡ 📐📏📐 梨沙は、 中村さんのビジネスモード姿にウットリする。 中村さんは、もう、すっかり、自分の世界に 入ったようで、夢中になって喋り続けた。 🔱「この大きなテーブルは、   タモ無垢材、これに、   撥水効果のある   塗装も施しています。   タモは、   はっきりとした木目で、   僕は好きです。   厚みは40ミリ、正面の   木口は波のようなラインを   出したので、柔らかさが   感じられるでしょ…、   同素材のこの椅子はどっしりと   していますが、これは、   倒れる心配もなく、重くても、   回転チェアなので、椅子を      ひく必要もありません」♠… 「ほんと、イイカンジですね!」 咲は、一旦立ち上がり、ゆっくり、と、両手 を動かし、椅子を回転させて、👀目の前で、 スムーズな動きを確かめた。…🔁       🦆「これ!         メンテいらないし、         おすすめ、だよ!」               『コンコン!』 梨沙は✊グーにした手をひっくり返して、テ ーブルを軽くタタクと顔を近づけ、木口の面 取り、Rの具合を✋掌でナデながら確かめた。 梨沙も、仕事柄、ある程度の専門知識は持っ ている。               📐📏📐 咲は、そんな梨沙にも感心し、この雰囲気の 良い空間に、すっかり笑顔が戻った。 🔱「咲さんは、建築士なので、   建築物でしたら、近くには…、   競技場、これからは高層ビル   にも、木材は使われるように   なりましたし…、   僕が、これは!と、   感じたものは、新木場に、  『木材◎館』がありますね、   あそこは、   外壁に木材をふんだんに使い、   規則性のある、デザインに。   内部のホールも、立派な大梁、   開口部の横からの光、と…、   トップライト、で、   空間の広がりを感じます。   内、外装に、木材を多用した           建築物です」♠… 🔱「地上7階、地下1階、   構造は、SRC、   一部S造、と、木造   外部仕上は…、   壁が、   コンクリート打放し、   FUC塗装、木壁、   軒天は、木天井です」♠… 「…はい、  わかります!あそこは、  まえに通りかかった時に  気になっていました...  見学に往ってみます。  今日は、ありがとう  ございました!本当に、  私、来て良かったです。  仕事場の様子や、  中村さんの  お考えも聴けたので、    勉強になりました 」 咲は、少しは、 気分が換えられたのだろうか、 にこやかに、柔らかな表情で、 満足げに、帰り支度を始めた。 中村さんは、 大人の意見もできる。 🔱「咲さん、こんな時は、    ゆっくりと   考えるのも良いですよ、   お身体を、大切に   なさってください!」♠… 中村さんは、なにも、強くは勧めない。 他人の事を考えられるようで優しい。 でも… 咲の、久しぶりの笑顔に梨沙は安心するか と思ったのだが…、咲とは対照的に、少し、 複雑な?沈んだ表情をしている。 ↶🦆…梨沙には、似合わないのに… ❓❓❓           ❓❓❓ 咲が、            🚉… スッキリした気分で、駅に向かって帰り道 を歩いていると、梨沙がポツリッと、 呟く…、    🦆「ねぇ…、咲、中村さんの      前では言えなかったけど…、      咲が会社辞めて中村さんの      処で働くと、咲は、     『同業他社になるけれど』          駿は大丈夫なの?」 「 あっ💦   そう、だった⁉ 」 梨沙、咲、茉由、佐々木、が働く会社は、 社員の配偶者に、同業他社の者を認めない。 梨沙から、初めて、 中村さんを紹介されたグランピングの時も、 その事で、 同期の皆が、梨沙と中村さんの交際を心配し たのだが、いまさっきまで、中村さんと話を しているうちに…、 その事が、 スッカリ、飛んでしまい… これでは、また、 梨沙の事と同様に、 咲の事も保留になってしまった。 「…….」 ((+_+))        🦆「…難しいでしょ?」           (~_~;)…🌀🌪 2人は、また、考えることになる。 梨沙は、 中村さんに、自分たちの勤める会社の事情を まだ、説明もできていない。 🚉…    …🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃 🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃…
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