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2階(2)
ヒントはある……
まずは教室に行ってみるか
「こっちこっち、早くしないと置いていっちゃうよ~」
また、さっきのことは違う声
「不思議そうな顔してるね~?さっきとは違う声だ、とか思ってる?
そうだよ~違う人!」
近くに、人影は見えないし気配はない
いったいどこから聞こえてるのだろう、この声は
「もしかして、姿が見えなくて怖い感じ?それはしょうがない!一回、
屋上に来てもらわないと!」
屋上……?ここにはそんな場所があるんだ、いったいどこに鍵があるのだろう
「奈…1番目は冷たいからヒントをあげてないよね?あの子いい子なんだけど
ちょっと空回っちゃうというか、なんというか……ごめんね?
代わりに僕からヒントをあげる!」
「まずは、「人の心をわかろうとする場所」これがヒント!がんばってね!」
人の心をわかろうとする場所?
そんなの、どこの教室でもそうなのではないのか?
「……ほんとに何も覚えてない?」
おぼえて……ない?
なにそれ、私は、あれ、ここに来る前、なにしてたんだっけ、
なにも、覚えてないや、なんで、じゃあ、なんでここにいるのだろうか
「……もう、行くね、最後に、僕の名前は月影 優
また、こんど!」
なんでだろう…なんで…何も覚えてないのだろう
……そんなこと言っていてもしょうがない、とりあえず、探しに行かなきゃ
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