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「ちょっと君たちに提案なんだが」 提案?と聞き返すと、佐野はにやりと笑った。 「そ。あと1か月半で秋の地区予選が始まるだろ。その背番号をもらえた者が、明希ちゃんに告白する権利をGETするってのはどうだ?」 「ひえぇ!無理!」 3年生が引退して約1週間。ようやく練習できるようになったばかりの俺たち1年生が、2年生30人を押しのけてベンチ入りするのは簡単ではない。 そもそも。俺は野球留学のお前らとは違う! 中学では弱小チームだからレギュラーになれただけだ! 今だって遠距離通学だから下宿してるだけ。レベルを一緒にするな! 「……何で俺も?」 志築の疑問はそこか。どうせアレだ。「僕の恋人は野球だけ」とか真面目なセリフを吐くんだろう? 「好きならすぐ伝える」 まさかの直球勝負キタ――――――\(^o^)/
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