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はじめに
2019年5月、約30年ぶりに皇位の継承が行われ、それに伴い、今上陛下の弟君である秋篠宮(あきしののみや)様が"皇嗣"の座に就任された。今年(2020年)4月には"立皇嗣の礼"が予定されていたが、新型コロナウイルス蔓延の影響により、目下のところ延期されている。
陛下の御息女である愛子様を待望する意見も存在しているが、女帝の婚姻により皇室以外の家を父系に持つ"女系天皇"が誕生することを忌避する見解が いまだ一定数 現存しており、愛子天皇誕生の道筋は 今のところ立ってはいなかった。
ただ、女性皇族の即位(女性天皇)を認めることに関しては、国民の半数以上が賛意を示している。
当代の天皇の弟が 次代の皇位継承者に選出されるのは、今回が初めてのことではなかった。最も著名な例としては、7世紀後半の大海人皇子(後の天武天皇)が挙げられるだろう。彼は 大化の改新の主人公 天智天皇(中大兄皇子)の"皇太弟"だとされていた。
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