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あれから三年。彼は上京したまま、私はここに留まったまま。
今頃、彼は、一人暮らしの部屋の片隅で、世界に一人だけ取り残されたような、あのさみしさとむなしさを、ギターケースと一緒に抱えているのかもしれない。
雨の日はもちろん曇りの日も、快晴の中でさえも日の当たらない日々に怯えながら、でも、微かな朝日を貴方はまだ信じてられているかな。
あのきれいな歌詞も、きっと少しずつ変化して…でも、それもきっと、貴方の声に似合うと思うよ。
飾らないフレーズ、正直にそのままに、声に乗せて、東京の空に響かせていたらいい。
美しい夕焼けが、夜に溶けて、月夜を迎える。
この空を愛した貴方。
いつまでも明るいあの街の灯りが月も星もくらませてしまっても、貴方は、それでも顔を上げて滲んだ涙を溢さないようにしているのかな。
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