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帰りたいよね 帰りたいでしょ
でももう少しだけ もう少しだけ
身勝手な私は夢を託してしまう。
私はそのもう少しだけ、が、頑張れなかった。
少しだけが永遠に続くかもしれない怖さと、 明日かもしれないその日を信じる気持ちを秤にかけることすらできず、痩せ細った心をひきずって引き返した。
どうか貴方は戻らないで 走り続けて
だって貴方に出会ってしまった私は、まだ音楽を捨てられずにいるから。
貴方のお陰で、貴方の音のせいで、私はまだ夢を見ているんだから。
自分と、「自分の音楽」って自分で思ってるものを私は守っていて、それは、たぶん自己満足の一種で。でも、自分も自分の音楽も、結局やっぱり好きだから、私は私のために、ここで歌い続けるって決めた。そう決められたのは、本質的に違う貴方と出会えて、「向こう」に行くとしたら、こういう人なんだろうなと思えたから。
だから、貴方なら、光がかたどる小さな鍵穴に、自分の鍵を差し込めるんじゃないかって思っているし、願っています。
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