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実に簡単な話だった。
二川君は、このクワガタやカブトムシが寄ってくる木を独り占めにしたいために、タイムトンネルの怪談を近所の子供の間に広めていたということだ。何せクワガタムシやカブトムシは夜に活動を活発化させるのだから、この時間を狙えばたくさんとれる。
私はクワガタムシ2匹を手に、悠々とタイムトンネルを抜け、家路へと急いだ。もちろんすでに時刻は19時を過ぎているので両親からお叱りを受けることとなったが、その話は割愛させていただきたい。
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