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その日は気になりながらも、意地を張って健流に連絡を取らず、郊外の実家に帰り……翌日、先輩と会った。
「晴くん、今日は有難う。嬉しいよ」
先輩は、約束の場所まで車で来た。
話の流れで、二十歳になったと言った時に、ご馳走するよと言われ断り切れなかった。
それに知人や友人とのやりとりとしては、至極普通の出来事だ。
一昨日までは考えもついてなかったのに
思い出される健流の言葉が、晴臣の心の中で警鐘を鳴らす。
だけど、来た。
健流の思い過ごしだったと、もし万が一そうだったとしても自分で対処できたと、今日終わった後、健流に報告しようと思った。
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