スマホを拾ってから

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スマホを拾ってから

今日は、秋晴れ、カフェでのんびりお茶でもしようとお店に入り、席に着くと、隣の席の下から「リンリン」🎶と音が鳴っている?誰かが、この席にいた人がスマホを落として忘れていったのだと思い、咄嗟に手に持ち、店員さんに預けようと思った瞬間、「もし、もし」と…スマホから聞こえて来た。「ハテナ」なんでスマホ持った瞬間に声が聞こえるの?持った瞬間にタッチしてしまったみたい、「ど、どうしよう〜」でも、「もし、もし」「俺のスマホ拾ってくれたの?」と言っている。焦って、「あっ、はい!」と答えてしまった。 ありがとう!じゃあ今から直ぐに取りに行くから、そこで待っててくれる…と、スマホは、切られた「えっ!私何も言ってないのに…」 すると、10分ぐらいして、もの凄い勢いで駆け込んで来たイケメン君がキョロキョロ見渡して、こっちに向かって来た! 「あの、それ俺のスマホだよね」と、忘れていた。私、ずっとスマホを持ったままだった。 拾ってくれたお礼にと、パンケーキとコーヒーを頼んでくれて「えっ!私コーヒー飲めないんだけどと、心の中で叫んでも…」 キミの名前は、何ていうの?「えっ!」 俺は、佐藤 勝(ショウ)っていうんだけど、直ぐ近くのk大に通っているんだ。 キミは? 私は、岡田 優っていいます。 へ〜優ちゃんかぁ〜素敵な名前だねと優しい声でイケメンに言われると、何故か「ドキドキする」 それから、優ちゃんの連絡先教えて、また、会おうよって!言われて、LINE交換して、その日は帰った。 次の日、LINEから、勝さんから、今日、昨日の場所で会える?と来た。 私は、密かに待っていたのかも「良いですよ」と送り、14時に、昨日のカフェで待ち合わせた。 14時になっても、勝さんは、来ない。 あれ?どうしたのかな?と思ってたら、勝さんが花束を持って、ハアハア言いながら店内に入って来た。 どうしたのですか?と尋ねると、「待たせて、ごめんね。」「はい」と私に可愛いかすみ草を手渡してくれた。 これどうしたのですか? ここへ向かう途中に、昨日のお礼に、優ちゃんに似合う花だなと思って、照れ臭さそうに、渡してくれた。ありがとうございます。可愛いかすみ草。 あっそうだ。今日は、俺の兄弟を紹介したくてと、後から、2人の勝さんに瓜二つのイケメン達がこちらに来た。なんか、勝さんとソックリ?「み、三つ子?」俺たち顔ソックリでしょ。三つ子なんだよと勝さんが言って来た。 勝!可愛い子って、この子かいと、2人にじっと見つめられて「何?何?なんなのと心の中で叫ぶも」2人から、質問攻めに合い、勝!本当に優ちゃんって変わってる子で可愛いなと言われて? 弟くんに、で、優ちゃんて彼氏いるの?って聞かれ、えっ!いませんけどと、言うと、弟が、じゃあ俺と付き合ってよというと、長男も負けじと、いや俺と付き合った方が幸せだよと、後から来た2人に告白され、勝さんは、まあまあ、2人共、「俺の彼女だよ」って、「か、勝手に?」2人の兄と弟君は、優ちゃんは、今、彼氏いませんと言ったよね。と私に確かめて来た。 えっ、あっ、はいと言うと、3人は、何やら揉めてしまい、私は、あの、私用事があるので、帰ります。と席を立ち、本当は、用事なんてないのに……すると、勝さんから電話がかかって来て、ごめんね。と兄貴と弟が優ちゃんに会わせろってうるさいもんだからさ。つい来て良いよって呼んじゃって!いえ、大丈夫です。と答えると、勝さんから、優ちゃん!俺は、本気で優ちゃんが好きになったんだ!俺と付き合ってほしいと言われた。私は、私で良ければと、勝さんと付き合う事になった。 そして、次の日、k大の近くを通るとキャンパスに向かう勝さんを追いかけて、一人の超美人が駆け寄って、勝さんも楽しそうに、その彼女に話かけていた。 なんだぁ〜彼女いるのに、モテるだろうしな?私の事は、お遊びだね。きっと… それから、1時間して、勝さんから、LINEが来た。優ちゃん、今日は、何してるの?今日は、俺さ午後から、大学勉強ないから、どこかに遊びに行かない。大学の友人も連れて行って良いかな?と、あっ、別に良いですよと、そして、立川駅前で待ち合わせて、あっ!勝さんだぁ〜と思った瞬間、朝の綺麗な女性が隣にいる。 友達って女性だったんだぁ〜どうしょう。3人で昭和記念公園に行こうという事になったけど、私は、2人の会話には入れない。  あの、私、お手洗いに行って来ますねと言って、トイレには行かず、駅に向かいながら、涙が溢れて来て止まらない。なんで…なんで… スマホが鳴り、勝さんからだった。優ちゃんどうした?大丈夫かい?と、あっ、ごめんなさい。私、急にお腹が痛くなって帰ります。えっ!じゃあ家まで送るよ。と言われたけど、大丈夫です。ひとりで帰れます。と言ってスマホを切った。 その夜、勝さんから、LINEが来て、お腹の調子は、大丈夫?と心配してくれてるけど、私は、既読無視したまま、それから数日後、いつものカフェにひとりでいると、勝さん?あれなんか違う感じ?勝さんの弟だった。 「優ちゃん!」と声をかけて来て、兄貴が、凄い心配していたよ。優ちゃんの事、っていうから、私は弟に、この前の事を話した。 すると、兄貴は、大学でモテモテらしくてさ、良く女の子とどこかに行ったりしてるよ。優ちゃん、兄貴と別れて俺と付き合おうよと、言われ、でも、顔は、似てても性格は、勝さんとは、全然違う感じがする。 そこへ勝さんが、また、あの美人と一緒にカフェに入って来て、私に気付き、優ちゃん!大丈夫だった。心配していたんだよって、かけ寄ってきた。弟が、兄貴は、無神経過ぎなんだよ。優ちゃんの気持ちも考えろよって、言ってしまって、私は思わず、そこから立ち去り、急いでお店を出たら、勝さんが追いかけて来て、優!と手を引っ張り、「ごめん!」優の気持ちも考えずにクラスメート連れて行って、本当にごめん!だけど、俺は、優が一番好きなんだよ。 そこへ、お兄さんが来て、何、優ちゃん泣かしてるんだよって、あ、兄貴!違うんだよ。何が違うんだよ。優ちゃん泣いているじゃないか。優ちゃんを泣かす奴なんかと別れて、俺なら、優ちゃんを泣かす事しないよ。私は、その場から、走り去り、やっぱりイケメンは、モテるの当たり前なんだから、私には、無理だ。勝さんとは、別れる。 次の日、私は、勝さんにLINEして、カフェで会う事に、そして、私は、勝さんに、別れを告げた。すると、勝さんの瞳から、大粒の涙が溢れて来て、「えっ!」「どうして」 沈黙が続き、勝さんが、優、もう一度考えなおしてよ。頼むから、俺、こんなに好きって思えたの始めてなんだよ。 結局、別れられず、そのまま付き合いは、続き、勝さんは優しくて、笑顔が素敵で幸せいっぱいだった。 でも、好きだって気持ちって人の心は、移りゆくもの、ドーパミンが切れたら、人は…いつからか何も感じなくなる。勝さんは、大学の卒論に追われて、忙しくなり、勝さんからは、連絡もなくなり自然消滅に、私は、k大の近くまで行くと、前の方から勝さんといつかの美人と2人で楽しそうに笑い合って歩いているのが見えて、 私は気付かれないように、そっと急ぎ足でその場を立ち去った……もう涙も出なかった。これで吹っ切れた! あれから、3年が経ち、今、私は、あの頃を思い出す。スマホの落とし物を拾ってから、勝さんとの楽しかった思い出…心にしまい込み 今日、私は、勝さんのお兄さんと結婚します。                    END
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