はにみん様から「飛べないトリビト」感想文

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はにみん様から「飛べないトリビト」感想文

 ヒロインのカノンとガルーダのノワール二人とも引きこもりで、始まっていきなりどうなるかと思いましたが、ニードやジャンヌなど頼もしい大人のキャラクターに助けられて、飛ぶ練習から、お互い意識し始め、結ばれて、最後は世界を救う展開まで楽しく拝見させていただきました。  とにかく設定が凝っていて、今回はヒビナ君と繋がりのある種族が登場しましたね!また、水で覆われた浮遊大陸のある星と言うのがとってもユニークでした。  今回のストーリーはキャラの年齢層が若くなっていて、限りある時~と比べると、カノンちゃん達のひきこもりからの成長ストーリーが分かりやすく描かれていました。初体験のドキドキもリアルに描かれていて、いちゃらぶが可愛かったです。  両親どちらからも愛情を得られなかった辛い思いをしているカノンちゃんに対して、ノワールのお父さんは案外ぽやんとしていて、出ている間に無理をして卵を産んだマリアーネさんや、家を守っていたニードがどうなったのかなど、時が来るまであまり真剣に向き合えていなかったようですね。  社会的に見ればむしろ清廉潔白で全然悪い人ではないけれど、新しい社会を作るために家を犠牲にしてしまった大人なんだなと思いました…。ほんとにノワールのいるところで話してはいけない!  話の中心になっている星の涙と再び向き合ったガルーダ達は、カノンちゃんの思いがけない案により(良く陣形とか考えられてますね!凄い…)誰もが死なない様にと誓い、でもまさかの二つ目あるよ告白でリーラとお別れなんじゃと思った後、デネブとアルビレオの親子の思いが通じて、白と黒の新しいドラゴンが誕生したのがお見事でした!今までずっとアルビレオが誰からも狙われないようにわざと冷たくしていたとか辛すぎます…!  このストーリーは色々な親子の在り方について考えさせられ、姿や色で区別されていたものも、いつか壊すものが現れて、平等になれるという需要な要素が盛り込まれているのが凄い考えられているなと思いました…。  ちなみに、特に好きなキャラはニードで(みんな好きですが)、常にジャンヌに心を寄せていて、育った後、無事に結婚式を挙げることができたとか光源氏みたいで、不幸が挽回出来て本当に良かったねと心の底から幸せを祝わずにいられませんでした。面倒見がよくてまじめで、こんな人と結婚したいですね!  拝読した四作品中、この作品が一番好みかもしれないです!
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