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はにみん様より「限りある時の中で」感想文
タイトルですでに展開がなんとなく分かっていましたが、徐々に自分に残された時間が無いと察しているアルバスは、也美と出会い、精いっぱい彼女の為に生きて、彼女が生きていて良かったと思うために努力するのが感動的でした。
恋愛ストーリーの他、発明品や交易について詳しく描かれていて、普通のラブロマンスとは一風変わっていて、やっぱりファンタジーだなと実感しました。
砂ネズミの兄弟(特にミレー兄さん)が、也美の芯の強さと、願う気持ちの強さで心を改めたり、友情厚いシーンもあったり、ここで語られなかったことなど、もっと知りたいことがたくさんありました。
それだけ魅力的なキャラクターが沢山いて、個性的な種族や国があるというのが、毎回凄いな~と感心してます。自分だったらワンパターンな展開しか思いつかないだろうし、正統派な種族しか登場しないと思うので、獣人にも度合いが合ったり、混血も居たりとバリエーションが豊富で、想像力がかなり刺激されました。
もしやけくそになってる時に自分の願いをかなえてくれるなんて言う人が現れたら、適当に大きいことを言っちゃうと思うのですが、たぶん也美も同じだったと思います。
アルバスが実際にそれを叶えちゃったのは、ひとえに、彼女を心の底から好きになって、自分の時間が無いということがはっぱを掛けていたんだなと…。
蛇の種族は自分が亡くなるとどうなるのか、本人たちはあらかじめ知っていて(寿命が短いのも)、それを受け入れているのは凄く悲しいことだったけど、何らかの形で、利用されずに報われる平和な世界になってほしいなと心から思いました。
それを知るまで也美は「まだ時間はある」「また会える」と思っているのがとても残酷でした。
今回のお話では、どうしても変えられない世界の決まりや運命と言うのは簡単に破壊できないんだな…と言うことを非常に良く学ばせていただきました。でも、最後はちゃんと鉄道が完成して、子供たちも立派に成長しているのが見られて安心しました!
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