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36.7℃ーーなるほど、完治したじゃねーの。
結局あれから更に三日くらい寝込んでしまったが、問題ない。
毎日タヌキ先輩と美浜が来て騒々しかったし、真昼のダークマターで死にかけたが、問題は、なかった。(自己暗示)
ベットから起き上がり訛った身体を軽い準備運動で解す。あくびを噛み殺しながら階段を降りると、いい匂いがした。
「おはよう」
リビングでは真昼がトーストを頬張りながらテレビを見ていた。
「体調はどう?」
「悪くないな。ちと鈍ってるが」
「元からモヤシでしょうが」
失礼な、俺は平均的だ。幼馴染み連中がスポーツマンなだけだ。
「ーーで、今日はどうするの?」
真昼が俺の表情を伺ってくる。単純に予定を聞いてるわけではないだろう。
「とりあえず、昼か放課後にでもキツネ先輩に会おうかなって思ってる」
早い方がいいとは思うが、朝の忙しい時間に慌ただしく話す内容じゃない。ゆっくりと腰を据えて話すべきだ。
ーーまあ、向こうが会ってくれるかはわからんのだが。
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