表と裏

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 煌びやかさは闇をも隠す。  しかしそれはなくなったわけではなく、そこに確かに存在する。  滝の裏の洞窟のように。  きらきらと輝く水の裏には、紛れもないそれまでの蓄積があり、それは物に阻まれ、輝きに阻まれ、滅多に外に見えることはない。
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