最初から勝敗はついていたよ。負けたのは

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クッパさんに手を引かれて朱里達が向かった先はスイーツ喫茶店「MARS」と言う場所で 朱里「わぁ!!綺麗!!!」 クッパ「雌という生き物はスイーツが好きなのだろう?吾輩も甘い物は好きだが…行くならこういう場所が良いとフォックス達に言われてな」 ショーケースに並べられた煌びやかなケーキにタルト、ゼリー各種取り揃えられていて朱里はその華やかさに 朱里「食べるのがもったいないですぅ」 クッパ「確かに男の吾輩から見てもこれは凄いと思う」 店員「いらっしゃいませ!店内とテイクアウトどちらになさいますか?」 朱里「どっちにします?」 クッパ「この後雨らしいから店n……」 ドスッ←朱里が見えない角度から店員から肘でエルボーされる クッパ「っ!?」 店員「お客様、今店内期間限定で"和ッフル"がテイクアウト商品がありまして、こちらを只今お勧めしております」 朱里「わぁっ!私、乳製品食べられないからそれは嬉しいです‼︎」 クッパ「なら、それにするか(何故今鳩尾に攻撃を……というより、この店員できる)」 店員「はい、かしこまりました! 直ぐに用意しますのでお待ち下さいませ(全く、色々調べてきた癖に肝心な所抜けてるなコイツは)」←実は、ファイターだが素性がバレない様に変装している そして、店員(ファイター)の言われた通り用意されていたんじゃないか?っというくらいあっという間に出来上がり2人は先程の公園で歩きながらお菓子を食べる 朱里「サクサク…ワッフルだから柔らかいのを想像してたんですけど、このワッフル揚げてありますね!」 クッパ「あぁ、こういう発想は思いつかないのだ。しかも、そこまで甘すぎないから何個でも食べたくなるのだ」 朱里「あっ、でも揚げ物ってカロリー高いから食べすぎたら体重計乗るのが怖くなります」 クッパ「まだ、体重の事を気にしてるのか。さっきも言ったが貴様は細すぎるから気にするだけ無駄だ…それに」 朱里「食べる(意味深)所が少なくなる?」 クッパ「それもあるが、美味しい物を食べてる時の貴様の笑顔も好きだからな」←無自覚に言ってます 朱里「ーーっ‼︎」 クッパ「ん?なんか、変な事言ったか?」 朱里「い、いや!の、NO‼︎」 クッパ「何故、英語でもう一度訂正するのだ。本当、おかしな奴なのだ クスッ」 朱里「(あーーー、もおぉぅ‼︎ この無自覚イケメン大魔王‼︎!なんで自然にそう事言えるかな……あ、ダメだっ。このままだと勝負に負ける…なにか、なにかクッパさんに参ったと思わせる行動もしくは台詞を言わなければ)」 何かアクションを起こさないと勝負に負けると思った朱里は食べているワッフルを勢いよく食べて飲み込む。 朱里「く、クッパさん‼︎」 クッパ「ん?欲しいのか?」 ムグッ クッパ「体重とかカロリーを気にする割には、そんな勢い良く食べてきって吾輩に声をかけるという事は足りないのだろ?」 朱里「(そうだけど、そうじゃなくて‼︎えっ?クッパさん、わざとボケてませんよね?)」 クッパ「吾輩は、貴様の作った弁当で沢山食べたから残りは朱里が食うと良いのだ」 朱里「…(あ、これ計算じゃない。まさかのて、ん、ね、ん‼︎オーマイゴット‼︎!魔王さんで擬人化するとイケメンになって、懐デカくて、漢らしいに加えて天然様だと⁉︎なんだ、この某恋愛アドベンチャーにありそうな設定は)」 クッパさんの新たなる惚れ(萌)ポイントを見つけた朱里は、凄いを通り越して 朱里「ズルい‼︎‼︎」 クッパ「な、何がだ?」 朱里「漢らしくて、性格もカッコよくて、ジュニア君も育てるイクメンで、軍団員達からの信頼も厚いだけでも充分すぎる魅力的なのにそれに加えてお茶目な所も入ってくるなんてズルいです‼︎」 クッパ「お、お茶目⁉︎」 朱里「クッパさんとこうやって雰囲気たっぷりのある風景、お菓子を食べ合い、私が声かけるということは」 クッパ「ということは?」 朱里「クッパさんに参ったと思わせる台詞を発言もしくは行動をするアクションだったのに‼︎そんな、人を物乞いの様に感じ取っちゃったクッパさんにもうご馳走様でした‼︎!」 クッパ「なんというか…お粗末様だったな?って言えばいいのか、こういう場合は」 朱里「はい、大変美味しく頂きました!‼︎ お菓子もクッパさんもとても美味で、私はメロメロパーンチされて戦意喪失されかけてます」 クッパ「そもそも何と戦っているのだ、朱里は」 朱里「クッパさんとです!」 クッパ「吾輩とどういった内容で戦っているのだ」 朱里「それは、クッパさんをお……ハッ‼︎」 クッパ「お?」 朱里「お、お、教えません‼︎(あっぶねぇー⁉︎また、クッパさんったら誘導尋問で言うところだったー‼︎)」 クッパ「同じ手は流石に通用しないか」 朱里「私、同じ手で引っかかるほど頭悪くないです!(されかけたけど)」 クッパ「まぁ、吾輩とどういった内容で貴様と戦っているのかは知らんが、吾輩は簡単に参ったと言うほど甘くないからな。精々頑張るのだな」 クッパさんが勝ち誇ったように発言すれば、歩き始める。 朱里もそんなクッパさんの後ろを追いかけるように少し小走りでかける 朱里「(むむむ、あの勝ちは確定した笑顔。いつもなら荒ぶり発狂する所だけど、今回は違うもん‼︎絶対、クッパさんを魅了して参ったと思わせる言葉と行動を起こさせてやる‼︎!)」
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