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〜公園内のお手洗い〜
朱里「(よし、クッパさんは今お手洗いに行っている。そして、私も特に行きたかったわけでもないけどお手洗いに来ている。
作戦はこうだ。まず、クッパさんが出てきた所で私が走ってきて…)」
ポワンポワンポワーン
朱里『クッパさん、お待たせ致しました!』
クッパ『そこまで待って……っ‼︎ 朱里お前……』
朱里『へ?』
クッパ『服が透けてるぞ⁉︎トイレ行ってるだけで何があったのだ‼︎』
朱里『あ、ウォッシュレット間違えて押しちゃって服にかかっちゃいました⭐︎』
クッパ『⭐︎っではないわ‼︎とりあえず、早くどうにかするのだ!目のやり場に困る』
そこでさり気なく近寄って身体をくっつけさせてクッパさんを上目遣いで見て
朱里『良いんですよ、クッパさんになら私見られても困るものありませんから』
クッパ『朱里……吾輩をこんな魅了するなんてな』
朱里『クッパさんだからです』
クッパ『参ったな、こんな嬉しい事言われたら勝ち目がないではないか』
ポワンポワンポワーン
朱里「よし!では、早速‼︎!」
朱里は水道の水を思いっきり捻ろうとほんの軽く蛇口を捻る
ブッシャアァァ←勢いよく噴射
朱里「ぬああぁっ⁉︎出過ぎ出過ぎ‼︎服だけじゃなくて頭からびしょ濡れに‼︎! というか、壊れてやがる、この水道の蛇口」
クッパ「朱里…遅いな」←待ってます
朱里「ま、予想外の出来事は起こったけど濡らすことは成功した。」
朱里は気合を入れて待っているクッパさんの元へと走る
朱里「クッパさん、お待たせ致しました‼︎」
クッパ「遅かったではないか……って、どうしたのだ⁉︎」
朱里「へ?」
クッパ「頭からびしょ濡れではないか⁉︎トイレ行っただけで何が起こったのだ」
朱里「あ、蛇口捻ったら水道が壊れていたのか濡れちゃいました⭐︎」
クッパ「⭐︎っではないわ‼︎早くどうにかしなくては…」
朱里「(よしよし、ここまではイメージ通り。後は身体をくっつけて…)」
フワ…
と考えていると、朱里の服の上からクッパ様が着けているマントを羽織らせて
クッパ「とりあえずこれを羽織っていろ。丁度そこにさっき吾輩の服を買った店があるのだ。そこで代わりの服とタオルを買うぞ」
朱里「ほにゃ?」
クッパ「貴様はそこのベンチに座っていろ。直ぐに戻ってくる」
と言ってクッパさんは颯爽と走って行き、さっきのお店でタオルとご当地Tシャツを購入して朱里に渡す
朱里「あの、クッパさん…タオル代とTシャツ代を」
クッパ「そんなもん、いらん。とっとと、着替えてくるのだ。」
朱里「では、着替えてきます」
先程のお手洗いで服を着替えてタオルで髪を拭く。その後買ってきてくれたTシャツを広げると大きくて朱里が着るとワンピースのようになる
朱里「クッパさん、お待たせしてごめんなさい」
クッパ「いや、それよりも服大きすぎたな。サイズなんて見ないで慌てて買ってきたからな」
朱里「でも、私今日ワンピースだったので大きくて寧ろ助かりました」
クッパ「というか、まだ髪が濡れているではないか」
朱里「この程度なら直ぐ乾きますよ。髪も長くないですし….….キャァッ⁉︎」
グイッパサっ、わしゃわしゃ
朱里が言いかけると、クッパさんは有無言わさないという態度でタオルを頭にかけて拭き始める。
朱里「く、クッパさん?」
クッパ「そういう油断が体調を悪くする原因となるのだ。貴様が風邪を引いて苦しそうな表情など見たくなどない」
朱里「……(ぬおおおぉーー‼︎貴方、本当にあの天下の悪の大魔王ですかーー‼︎さっきのマントをかけた事といい、今の気遣いの言葉といい、面倒見の良さとかこれで惚れるなって無理な話ではないかー、あーーっ‼︎)」
内心朱里は発狂して惚れ直している。
朱里「(勝てる気がしない……いや、まだある!きっと、クッパさんが私を見て魅了し参ったという所が‼︎)」
クッパ「(朱里と大きさは違うが、これがペアルックTシャツ。中々良いではないか。あと、濡れた朱里色っぽくて目のやり場に困るのだ)」
なんだかんだでクッパさんも朱里の濡れた様子に見惚れていた事を内心発狂している朱里は気づかなかった
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