3、甘い夜☆

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3、甘い夜☆

 火照った体が、どうしようも無く疼く。  宗護の部屋の宗護のベット。  一番大好きな場所で裸で抱きしめ合って、口づけし合う。 「宗護、好き」 「うん、密は可愛いな。さっきも可愛かったけど、ちょっと妬けちゃった」 「ばか。…や、ん」  宗護が俺のお尻を揉み揉みしてくる。気持ち良さで蕩けてしまう。 「密のぷにぷにお尻って可愛いよね。ほんとに大好き」  Ωの蜜が奥から宗護を欲しがり、誘うように指を濡らしてしまう。  早く繋がりたいのに、焦らすみたいに浅い所を指で抜き差しされる。 「アっ…もう、っ…やだ」 「もう挿れたい?」 「ん、早く」 「まだだーめ。芳春君に可愛いちんちん触らせたよね?悪い子なんだから」  「それはっ俺のせいじゃないもん。もうお返し!」  身を屈めて、宗護のペニスにキスをする。  口の中に受け入れて、舌でぺろぺろ舐める。 「ン、宗ちゃん、ここ、気持ち良い?」 「可愛い事ばかり言うんだから」  頬を撫でられて、宗護の手に顔をすりすりした。長くて綺麗な指に撫でられるのもすごく好きだ。 「可愛いって甘やかされるのも好き」 「だってほんとに可愛いよ」 「ふふっ、ありがと」  キスしながら宗護の首に腕を回し、ぐいっと引き寄せ正常位で受け入れる。ペニスがググッと挿入される度に、甘い声が漏れてしまう。 「っ、ぁ…はっ、そこ、いい」 「ここ?」 「うん、んっ…ぁン、や…良過ぎて、だめ」 「可愛い」  ズリ、っと奥を突かれる度に気持ち良い。前は触ってもいないのに先走りが止まらないし、もっと中をこすって欲しくて腰を揺らす。  乳首も指先でくりくりと捏ねられたり揉まれたりじんじんする。 「やだ、一緒に…一緒が良い」 「可愛い番がいて嬉しいな」  宗護に甘えてぎゅっと抱きつく。汗の匂いも宗護のフェロモンも、みんな好き。 「っあ…良いっ」 「密、可愛い」  最奥を突かれたら、身体が熱く震えた。  宗護も小さく呻いて中で達ったのが分かる。ドクンドクン脈打ちながら、俺の中に精液が注ぎ込まれていく。  ぴくぴく動いている様子が堪らない。 「んっ…はぁ、っ、宗ちゃんも可愛い」 「っっ、今それ言う?」 「えへへ」 「お仕置きだね」 「えっ⁉︎」 「イキ足りないよね。密、中イキしてるもん。可愛いちんちんからは、まだ何に出てないよ」 「あっ、さ、触ったら出ちゃう」  宗護の長い指で扱かれ、今にも弾けそうになる。後孔がきゅうっと中を締め付けてしまう。 「っ、密、キツすぎ。そんなにエッチ好きなの?」 「宗護がっ、好きなの」 「ふふ、俺も大好き。もっと欲しい?密、中で出されるの大好きだもんね」 「好き、だけどぉ…あっ」  宗護はにっこり笑い、腰を抱え直して抜かずの二発目を開始した(泣)  ☆  腕枕をされながら、優しく身体を抱きしめられている。  俺はこの場所が大好きで幸せで。。だからこそ聞いてみた。 「宗護が弓道を止めたのって、俺のせい?」 「ん〜まぁ、結局は俺の心が理由だよ」 「どういう事?」  身体を起こすと、宗護が自分の身体の上に俺を乗せた。ぴったりくっ付くのが嬉しい。 「弓引きは、弓に心の状態が出るんだ。密っていう宝物を見つけたら全然思ったように引けなくなっちゃったんだよね。頭の中は密の事ばかりで、早くキスしたいとか、抱きしめたいとかさ」  そ、そんな不純な理由…?  深刻な理由かと思ったら違って、ちょっと安心した。  宗護は俺をギュッと抱きしめると、背中を撫でてきた。  くすぐったいけど気持ちいい。 「弓を引く時、願掛けみたいに運命の番が見つかりますようにって願ってた。的の真ん中の、一番小さい丸の事を中白(なかしろ)って言うんだけど、そこに(あた)れば運命の番も見つかるような気がしていつも必死だった。今は前みたいには引けないよ」  優しく笑って、額に何度もキスされる。  嬉しい以外の言葉が見つからない。 「じゃあ、俺に見せる為に弓を引くなら?」 「うーん…部活やると帰りも遅くなるし、試合とか練習で土日も潰れちゃうよ?」 「一緒に住んでるみたいなもんなんだから、その心配要らなくない?」 「密と一緒にいたいんだよ」  何その可愛い甘え方。  俺は堪らなくなって、宗護のペニスに自分の腰を押し付けた。 「格好良い宗ちゃんが、見たいな?」  宗護のペニスがぴくぴく動くの、めっちゃ可愛い。だんだん大っきくなってきた。 「あっ、ダメ、密!また宗ちゃんって言うと俺が喜ぶと思って狡いよ」 「さっきの弓を射る姿、すっごく素敵だった。あんなの見たら、また好きになっちゃうよ」  宗護の唇に自分の唇を重ねて、自分から舌を絡める。 「っ、ん…密、落ち着いて?」 「ン…っ、やーだ。宗護が格好良過ぎてムリ」  俺は宗護の上に跨がり、まだ敏感なお尻に亀頭を擦り付けた。 「あっ、ん。大好き。いっぱい俺で気持ち良くなって」 「密は可愛いすぎるよ」 「あっ、入ったぁ…気持ちいい…っ、ん…」  腰を落とし、宗護のペニスを受け入れる。ゆっくり、宗護がまた俺の中に入ってくる。  熱さと快感で腰を動かすのが止まらない。  重なって一つになれるから、人はSEXするのかも。  宗護が好きで一緒にいたい。  それと同じくらい、俺と別の場所で頑張っている宗護も見てみたい。  負けないくらい、俺も頑張るからさ。 「宗ちゃん好き。大好き。愛してる」 「ふふ。密がいたら、頑張れそう」  顔を寄せ、身体を絡めて愛し合って、好きだと伝えて。  ただただ、宗護が愛しい。
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