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ペンションのお仕事
窓を開けて満天の星を眺める。
ここは日本の本島の南に位置する離島。
私が今いるのは、祖父母が営むペンションの一室だ。
私、佐倉はるかは、この春高校に進学した高校1年生。
そろそろ梅雨が明けるだろうという頃、おばあちゃんの体調が少しよくないらしいと両親が話しているのを聞いた。
瞬間、心が島に還る感覚があった。
夏になるといつも遊びに行く、あの島。
どこまでも続く、青い空。
水平線まで見渡せる、青い海。
そして、そこには豪快に笑うおじいちゃんと、いつもにこにこと穏やかに笑うおばあちゃんの姿も必ずいた。
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