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憧れの女の子は、お別れするときまで笑顔で、そして市場の角を曲がるまで時折振り返っては手を振ってくれました。
山へ帰る夕暮れ道、女の子の心の中は晴れ晴れとしていました。
あの方は私の事をお友達だとおっしゃってくれた……。
そのことだけで女の子の心はドキドキして自然い笑顔がこぼれてきました。
女の子は思いました、もしかしたらあの少年は主の御使いで……私の願いを聞き届けて下さったのかしら……。
そう思うと女の子は心の中で深く主に感謝しました。
山の陰にはそろそろ夕日が沈んでいきます。
女の子は足取りも軽く家へ向かって歩きました。
―終―
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