火葬の行列

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火葬の行列

不思議な体験と思うのは、何も夜とは限らないのでしょうか?結構体調を崩した日中にもあった様な気がするのは、私だけでしょか?気分が悪くて、休んで居た日の事です。何とか食事が出来そうなので、出来たばかりのコンビニ迄、パン位買いに出かけました。寮は朝と夕食しか出ませんから、具合が良くなって近くのコンビニに行くだけです。寮を出てすぐ、お葬式の案内を見つけてしまいました。あまり良い気はしませんでしたから、その案内を避けようと、違う道を探したのですが…三ヶ所目迄出会うと、背中が寒くなってしまいました。しつこく避けて、火葬の案内の無い寮の裏の道から…何かお腹に入れるものを探す為コンビニに向かうと、右から火葬に向かう行列にばったり遭遇してしまいました。しかもコンビニのある道路の途中まで、行列の中に入って行進何て奇妙な事になります。その時、後ろの方から大声で、様々な会話が私の耳に飛び込んで来ました。 「病院で、祟ってやる何てベッドに座ったまま亡くなったのよ!大地主だったけど…二束三文で会社に騙し取られたとか?」 何て大音量で会話していますから、驚いてあたりを見渡しました。うつむいた喪服の人達が無言で火葬場に向かっているだけです。なんとも不気味です、あとから考えると亡くなった人が無念さを吐き出していたのは、わかりますけど…私関係ありますか? 何で?ってしか思えないでしょう?昼食が寮では出ないので、我慢しながらコンビニに行く途中でその団体さんとは別れましたけど…わざわざかなり遠回りしてコンビニに到着した様でした。その団体を避けようと道を変えたらたまたま中に嵌まってしまったのが運のツキですかね?帰りは何もなく寮に帰る事が出来ましたけど…奇妙なのは、ずっと頭の中にその辺な情報がフラッシュバックする事でした。 どうも、何となく火葬されても無念さが残っている様な…変な雰囲気でした。 取られた土地に私達の寮があった様な話を後から聞いた様な気がするのも、なんとも不思議ですが…もっと奇妙なのは、顔がはっきりどうしてもしなかった事です。 どうも障気に当てられた様な感じでした。 その夜、一度酔っ払った寮生が間違って開けたので、施錠して寝る様になっていた部屋のドアノブを誰かさんがガチャッ、ガチャッゆっくり回して居ます。何となく昼の変な体験を思い…寝たふりをとおしました。 ドアの向こう暫く誰かの気配があるのですが、何となくこの世の方とは思えなかったからです。 翌日その音を聞いたのは、四人部屋なのに二人だけと言うおまけがつきました。 今でも、謎のままです。 なぜなら聞いた音が二人してちょっと違うのです。 「ガチャガチャ煩くて、眠れなかったよね?」
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