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心があると言う場所
心があると言う場所に鎧をつけた
ギラリと光って
ぶあつくて
重い鎧を
歩く度に女ではないような気がした
これで傷つくことはない
空を見上げたとたん
空から何かが落ちてきた
これ君の鍵
その笑顔は眩し過ぎた
何なのその鎧
見えるの
見えるはずがないのに
あなた誰
同じゼミだよ知らない
ひどいな俺は君を知ってるよ
いつも遅刻するか寝てる子じゃない
逃げるように教室に向かう
レポートを出し
ふと隣を見るといた
あっちに行ってよ
俺いつもここなんだ
俺いつも君を見てたの気づかなかった
君寝ながら泣いてたよ
はいハンカチ
この鎧
心の場所を間違ったのかな
どうしてドキドキするんだろう
それ重そうだね外さないの
鍵を握りしめた
外してあげようか
彼をじっと見た
彼なら聞いてくれるかな
あのね
二人で目覚める昼から
一人ぼっちになる夜の間
アイツは携帯を放さない
待ってるから
あの女が鳴らすのを
そんな時
ポキッて音がしたんだ
心があると言う場所から
ついに心が折れたんだ
だから恋心を抱かないように
鎧を着けたんだ
君に僕は優しいよ
僕と一緒にいようか
昼と夜の間と云わず一日中ずっと
彼の笑顔は眩しかった
鎧の鍵は彼に渡すんだ
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