青空郵便局

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青空郵便局

「おばあちゃん、なにしてるの?」 「お手紙を書いているのよ」 「だれにかいてるの?」 「おじいちゃんに、よ」 「おじいちゃん?おじいちゃんはおそらのたかいたかいところにいったから、おてがみとどかないんじゃないの?」 「ふふっ、そうね。でも、一つだけ、届ける手段があるの」 「?」 「お手紙を書いて、それを窓際に置くの」 「それじゃあ、とんでっちゃうよ」 「いいえ、飛ぶんじゃないの。"届けられる"のよ」 「?どういうことー?」 「不思議な郵便屋さんが、お空の高い高いところまで……おじいちゃんのところまで届けてくれるのよ」 「そーなの?すごいね!」 「ええ。あなたも、お空にお手紙を届けたい人がいたら書いてみなさいね」 「うん!いっぱい書く!!」
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