32人が本棚に入れています
本棚に追加
将来家業を継ぎたくないと、反抗してる訳じゃないのだから、寛太が大学で何を学ぼうが許してあげれば良いのに…
寛太とは自分達の将来を、商店街のビジョンを話し合うとこから始まった交際だった。
チイ兄や佑が好きなサッカーみたいに、スピード感のあるガツガツした波長じゃない彼。
チイ兄の彼女を見て、折れていた私の心に丁度良かった。
そんな経緯を、佑にそのまま返信した。
すると、
「それ、めっちゃ最近?」
と来た。
最近と言えば、最近だ。
足を捻って、佑と同じ整形外科に通い始めた頃だったから。
「そうだね」
とだけ返す。
それきり佑から暫く音沙汰が無かった。
最初のコメントを投稿しよう!