皇子の護衛役

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どこにでもいそうな顔だ。 もっと言えばちょっと田舎くさい。 「すみません。お名前は静音(せいいん)様でよろしかったでしょうか」 「ああ、その事ですが・・・」 すかさず和夜が説明に入る。 「確かに正式には静音(せいいん)様ですが身内は静音(しおん)様とお呼びしています。身内といっても私だけですけれど」 「静音(しおん)様、ですか。」 そう、《しおん》は元々は母上が遊びで作った愛称だった。 しかし、今となっては味方を判別出来る一つの武器となっている。 この娘が本当に信頼出来る存在であれば、だが。
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