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父親がトイレから戻ると同時に亜月はスッと立ち上がり、少女の頭をいいこいいこと優しく撫でた。そして一言「ありがとう」と、だけ言い出発口に向かって歩いていく。
少女は熊のぬいぐるみの手を上げて「バイバイ」と言いながら軽く振り、亜月を見送る。
亜月はくるりと踵を返し、少女の胸に抱かれたくまちゃんに向かって手を振り返した。
あたし、お姉ちゃんとして頑張るからね。くまちゃんもそっちで頑張るんだよ!
おわり
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