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俺なりに調べて入った喫茶店はとても落ち着いた雰囲気だった。俺はコーヒーを頼み、彼女はカフェラテと小さなバニラアイスを頼んだ。ここで俺と彼女は少しだけ仲良くなった。
彼女の名前は大友紗夏(おおとも さな)。同じ大学で心理学科らしい。大学が同じで少しホッとしてる俺ががいた。
「そういえば、」
「うん」
「ぶつかった時から私の日記帳が見つからなくて…このくらいの…日記帳見てない?」
「え、」
彼女は手でジェスチャーをして俺に伝えてきた。
あぁ、あれは日記帳だったのか。
「見てないな…」
なんて俺はバカなんだろう。
俺はこの日記帳を渡したらもう話せなくなると思ってしまった。
「そっか、なんかごめんね。あの日記帳、見られたら困っちゃうから」
「そうなんだ…」
「またどっか遊びに行けたらいいね」
「そうだね」
「今日は楽しかった。ありがとう。」
「俺も楽しかったよ」
そう言って、俺たちは別々に帰った。
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