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「あの日記帳、見られたら困っちゃうから」
俺はこの言葉が頭から離れなかった。
家に帰り、とりあえず彼女の日記帳を机の上に置いてお風呂に入った。
「なんだよこれ!女ものじゃん!」
「おいやめろよ!見るなって!」
「見てねーよ笑」
彼の名前は山田庸介(やまだようすけ)。某人気アイドルグループのセンターと似たような名前だ。彼とは小学生の頃からの仲で、シェアハウスをしている。
「お前彼女でも出来たんか!」
「できてねーよ」
「じゃあこの手帳はなんだよ!」
「拾ったんだよ」
「ふーん」
彼はうるさい。いわゆる陽キャだ。高校のクラスで言う一軍だ。俺はそーゆーやつは嫌いだが、彼はなぜか嫌いになれなかった。
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