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「実はさぁ」
俺は今まであったことを全部話した。彼女にぶつかった事から食事をした事まで。
「それってチャンスじゃね？」
聞く相手を間違えた。
「は？」
「その子をお前のもんにするんだよ！」
「彼女はものじゃねーよ」
「そーじゃなくて！お前の彼女にするんだよ！」
今まで彼女ができたことなかったせいか、戸惑いが隠せなかった。
「……どうすればいいんだ」
「その子と仲良くなったんなら連絡先は交換したよな？」
「してない…です」
「はぁ？！お前ほんとそーゆーとこだよ！え〜じゃあなんか彼女の知ってる事とかは？」
「同じ大学で心理学科」
「おぉー！奇跡だ！じゃあいつでも会えるな！てか、会いに行け！」
「どうやって」
「彼女のいる教室に行くんだよ！」
「無理だよ」
「じゃあお前に彼女は出来ないな」
「……分かったよやるよ」
彼は満足そうにして自分の部屋に入った。なんで俺より興奮してんだよ…
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