繋がる想い【交互視点】

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繋がる想い【交互視点】

  ※ 途中で視点が切り替わります。 ―――――――――――――――― いい夢をみた。 そう思いながら目覚めた。 救命講習を受けに来ていた志桜里に会った日、何か言いたそうにしてたから連絡先を教えた。 でも、一向に志桜里からの連絡はなく、間違ってた教えたのでは?と、田上を責めたりもした。 確か、彼女は俺に対して怒っていたはずだ。 彼氏がいたから、忘れたい過ちなんだと思った。 でも、違うと言っていた。 何が違う? その話をしたかったのではないのか? それとも、別に連絡を取るほどのことではなかった? じゃあ、なぜ俺を引き止めた? どういう意図があるのか、さっぱりわからなくて、悩みまくっていた。 そんな時、前島さんに誘われたので飲みに行った。 男三人で安心して、ついつい飲み過ぎてしまった自覚がある。 志桜里のことばかり考えてたからか、夢に彼女がでてきた。 無情にも、夢の中の志桜里は優しく俺に笑いかけてきた。 俺の願望がそうさせているのだろうか。 まったく、人の気も知らないで… 夢の中の彼女に文句を言っても仕方がない。 シャワーでも浴びて頭をスッキリさせよう。 そう思って、体を起こし、寝室を出た。 リビングに入ったところで、足が止まった。 キッチンに、ここにいるはずのない志桜里がいたからだ。 え? 俺まだ夢を見てる? なんで彼女がうちにいる? 「ん?あ、おはようございます。勝手にごめんなさい!食パンと卵があったから、軽く朝ごはん準備してるんですけど、食べます?」 「……うん。………え?夢?」 そう言うと、彼女は柔らかく笑って答える。 「顔、洗ってきてください」 どういうことだ? なんだかよくわからないが、とりあえずシャワーを浴びる。
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