繋がる想い【交互視点】

8/12

354人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
洗い物が終わった彼女の耳元で問いかける。 「確認していい?」 「何をですか?」 それには答えず、ブラウスのボタンに手をかける。 「ちょっと!何しようとしてんですか?!」 「だから確認だってば」 ニッコリ笑って、制止する志桜里の手を抑え、ブラウスのボタンを上から二つだけ外す。 そして開くと、しっかり赤くなっている印が見えた。 「あ、マジだ」 自分がつけた跡を見てニヤけてしまう。 そして彼女を反転させ、その赤い印よりもっと下、胸の谷間あたりに新しい跡をつける。 ここなら、服を脱がないと見えないはずだ。 「あ!また!」 「見えるとこにはつけてないよ」 怒ったってダメ。 本当は嫌じゃないってわかったんだから。 「これが消える前に俺に会いにきてね」 そう言うと、志桜里の顔が真っ赤になった。 やばい。 かわいい。 キスしたい。 彼女のおでこに自分のおでこをくっつけて、甘く優しく問う。 「キスしていい?」 少しの間のあと、彼女が僅かに頷いた。 最初は啄むように軽いキス。 それから、優しく押し付けるようなキス。 角度を変えつつ、食べるようなキス。 だんだん激しくしていく。 舌でつつくと口が開いたので、舌を差し込んで舐めつくすようなキス。 息が上がってきたっぽい彼女の手が、俺の背中に回される。 控えめにキスを返してくれる。 やばい……超嬉しい。
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

354人が本棚に入れています
本棚に追加