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車に乗り込んで私の家に向かう。
途中コンビニに寄って、食料を調達する。
お手洗いを借りてる間に、進藤さんが会計を済ませてくれていた。
二人で家に入ると、まだ靴も脱がないうちに、待ちきれなかったと言わんばかりに玄関先でキスをする。
いきなりの激しいキスに驚きつつも、すぐに受け入れ、舐めつくすようなキスを繰り返す。
離れたあと進藤さんが苦笑いしながら言う。
「ごめん。全然志桜里が足りなくてがっついた。まだ部屋に上がってもないのに」
私だって、進藤さんに触れたくて仕方なかった。
このまま抱かれても良かったのにな、なんて思ったことは内緒だ。
少し冷静になろう。
「進藤さん、ビールでも飲む?」
以前、坂上さんが来られていた頃にビールを常備していて、それがあることを思い出した。
「それは、お誘い?」
え?
「俺は車だから飲んだら帰れない。だから、泊まることになるけど」
ああ、そっか。
何も考えずにビールを勧めてしまった。
でも、朝まで一緒にいられるなら、それはそれで嬉しい。
「うん……いいよ」
「じゃ、もらう」
そうして、家でまったり飲み食いしながらお互いのことを話す。
この間、思いが通じてからはメッセージのやり取りはしてても、電話で話した時間はそんなに多くはなくて、やっぱり話し足りなかったので、話は尽きることがない。
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