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進藤さんがじっと私を見て、チラッと時計を見た。
「あ、もうこんな時間か。そろそろ風呂入らなきゃな。一緒に入る?そこで話の続きしよっか」
確かに、進藤さんは明日当番日だし、早く寝た方がいいだろう。
でも、進藤さんだって今わかりやすく話逸らした!
しかもなんか交換条件みたいなこと言ってるし。
「なんかズルい!」
「何が?」
そういえば、前も一緒にフロ入る?とか聞かれた気がする。
「なんでそんなに一緒に入りたがるの?」
「時間短縮になっていいだろ?おまけにいちゃいちゃできるし」
いちゃいちゃしてたら、全く時間短縮にはならないと思う。
おまけじゃなくて、絶対そっちがメインじゃん。
でも一緒にお風呂とかは、恥ずかし過ぎてまだ無理だ。
「変態!進藤さんお先にどうぞ!」
「変態って、絶対楽しいのに…」
「あ、タオル出すね~」
楽しくて結構長く話してたけど、気づけばもういい時間。
あんなこと言ってたけど、キツい仕事なんだから、早く寝かせてあげた方がいいよね、と思っていた。
ただ抱きしめて一緒に寝るだけでも、私は嬉しいし。
そんなことを思いつつ、飲み食いした後の片付けをしていた。
テーブルの下にコンビニの袋が落ちていてゴミだと思って拾い上げる。
「あれ?何か入ってる?」
取り出して見て固まった。
コンドームだ…
もしかして、さっき買った?
今夜使うつもりで…?
そう思うと、ドキドキしてきた。
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