224人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
すると突然抱きしめられた。
「遅いよ」
「わ!びっくりした~。起きてたの?」
「待ちくたびれた」
「明日朝早いんだから、寝てても良かったのに」
「うん。志桜里を抱きしめながら寝たくて」
進藤さんて、こういうこと平気で言う人なんだな。
妙に甘い雰囲気を作るのがうまいというか、甘えるのが上手というか…
こっちが照れる。
「じゃ、電気消すよ」
「志桜里」
「うん?」
「おやすみのチューしてよ」
ほら!こういうとこ!
「ほら、早く。寝れないじゃん」
進藤さんて、こんなキャラだっけ?なんて思いながら、部屋が暗いので少し大胆になった私は、ドキドキしつつ、おやすみと言って自分からキスをした。
しかし、だ。
「…ん……、…ね、ねえ、進藤さん?」
「うん?」
「……寝るん、だよね?……はぁ……」
「志桜里眠い?もう寝たい?」
「…私、じゃなくて、…進藤さんが…明日、朝…はや…んっ……」
私が抗議しているのは、進藤さんがずっと私の胸を揉んでいるからだ。
「ところで、志桜里はいつになったら名前で呼んでくれるの?」
「…んん……だって…」
「だって、何?さっきは呼べたでしょ?ほら、呼んでみて」
「……ちょ…と、まっ…て……つば、きっ……んんっ」
名前を呼んだところで、敏感な頂点を擦られ、キスをされた。
寝かせる気なんてさらさらないような、エロいやつだ。
「やっぱダメだ。志桜里、シよっか」
「だって、そしたら…」
「このまま寝る方が体に悪そうだし、志桜里と抱き合えたら、明日はめちゃめちゃ頑張れそう」
そんなふうに言いくるめられて、結局イタしてしまった。
なんてゆーか…
すごかった……
最初のコメントを投稿しよう!