募る想い

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すると突然抱きしめられた。 「遅いよ」 「わ!びっくりした~。起きてたの?」 「待ちくたびれた」 「明日朝早いんだから、寝てても良かったのに」 「うん。志桜里を抱きしめながら寝たくて」 進藤さんて、こういうこと平気で言う人なんだな。 妙に甘い雰囲気を作るのがうまいというか、甘えるのが上手というか… こっちが照れる。 「じゃ、電気消すよ」 「志桜里」 「うん?」 「おやすみのチューしてよ」 ほら!こういうとこ! 「ほら、早く。寝れないじゃん」 進藤さんて、こんなキャラだっけ?なんて思いながら、部屋が暗いので少し大胆になった私は、ドキドキしつつ、おやすみと言って自分からキスをした。 しかし、だ。 「…ん……、…ね、ねえ、進藤さん?」 「うん?」 「……寝るん、だよね?……はぁ……」 「志桜里眠い?もう寝たい?」 「…私、じゃなくて、…進藤さんが…明日、朝…はや…んっ……」 私が抗議しているのは、進藤さんがずっと私の胸を揉んでいるからだ。 「ところで、志桜里はいつになったら名前で呼んでくれるの?」 「…んん……だって…」 「だって、何?さっきは呼べたでしょ?ほら、呼んでみて」 「……ちょ…と、まっ…て……つば、きっ……んんっ」 名前を呼んだところで、敏感な頂点を擦られ、キスをされた。 寝かせる気なんてさらさらないような、エロいやつだ。 「やっぱダメだ。志桜里、シよっか」 「だって、そしたら…」 「このまま寝る方が体に悪そうだし、志桜里と抱き合えたら、明日はめちゃめちゃ頑張れそう」 そんなふうに言いくるめられて、結局イタしてしまった。 なんてゆーか… すごかった……
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