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【おまけ】あの夜の真実
志桜里が記憶をなくすほど泥酔した日、タクシーで見送られたあとの話です。
(※進藤視点でお送りします)
―――――――
これから試練が待ち受けている。
酔った志桜里に、自宅の住所をいくら聞いても答えてくれない。
仕方なく俺の家に連れては来たものの…
耐えられるかな、俺。
ベッドに下ろした志桜里を見ながら、深いため息をついた。
「んん〜……?…あっつ……みず…」
目を閉じたままの志桜里が、喉元を触りながら言う。
「あぁ、はいはい、水ね。今持ってくるよ」
そう言ってキッチンに向かう。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し寝室に戻ると、志桜里がブラウスのボタンに手をかけているところだった。
「ちょっ、何脱いでんの?!」
「え〜?らって、あついもん」
「じゃ、ちょっと待って。俺出てくから。はい、水!」
ペットボトルを差し出すも、なかなか受け取らない。
彼女はうつろな目のまま俺を見ていて、ビックリすることを言ってきた。
「これ、はずして~」
「は!?何言ってんの?そんなこと…」
「らって、はずれらいも~ん」
外れないもん、とかかわいく言われても…
残念ながら酔っ払いの介抱でしかない。
これがシラフで妖艶な誘いだったらな…
仕方なく、ヘッドボードにミネラルウォーターを置いて、志桜里に近づく。
ドキドキしつつも、ボタンを外してやる。
志桜里は、ぼーっとしたまま動かない。
焦点が定まってないように見える。
ブラウスの下はキャミソールを着ていたが、ついつい胸元に目がいってしまう。
上から見ているのでしっかり谷間が見える。
これくらいのご褒美はあってもいいだろ、なんて思ってここぞとばかりに眺める。
着痩せするのかな?結構大きい?
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