【おまけ】あの夜の真実

3/7

186人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
チラッと志桜里を見ると、なぜか上半身を起こしている。 「どした?」 「……みず…」 ああ、そっか。 ミネラルウォーター持ってきたのに、飲む前に服を脱ぎだしたから飲んでなかったもんな。 そう思って、ヘッドボードに置いてあったペットボトルを手に取り、キャップを緩めて志桜里の目の前に持ってく。 すると、なぜかベッドをおりようとする志桜里。 待て待て待て!なんで?! そんなことしたら、下着姿が丸見えになるじゃないか! 水を飲むから、と言ってベッドを下りようとする彼女の行動が疑問だったが、酔ってる人の行動は理解できないもんだしな、と思って深く考えず、その場で飲むことをすすめる。 ペットボトルを手にした志桜里が、飲もうと口をつけるも、端からこぼれている。 「ああ、ほら!こぼれてるよ!」 零れた水が顎から胸元に垂れていて、ちょっとエロい。 「らったら、しんろーがのましてよ」 は?! 飲ませろって、……どうやって? え?まさか… 口移し?? いや、ダメだろ!それは! でも…人口呼吸と同じと考えて…… いいのか?!それ! いいんだな?! キスできる口実ができたと思って、ちょっとドキドキしつつ、水を口に含む。 それから、志桜里の顔を少し上に向かせて口移しで水を飲ませる。 彼女の唇が柔らかくて、そのまま普通に彼女を求めてしまいそうになる。 「…ん、……もっと」 キスを要求されているのかと勘違いしそうになった。 もっと水が飲みたいってことだろ、と必死に自分に言い聞かせる。
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

186人が本棚に入れています
本棚に追加