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「はぁ〜。俺の忍耐レべル相当上がったわ。神レベルになったんじゃね?よく耐えた。頑張った、俺」
クールダウンさせるべく、飲み物でも買おうとコンビニへ行く。
ペットボトルを何本かカゴに入れ、レジへ向かう途中であるモノが目に入る。
……………
全然そういうつもりじゃないけど、万が一ってこともあるかもしれないし、一応、念の為、保険として、買っとくか。
なんとなく自分に言い訳して、それも一箱取って一緒にレジへ。
家に戻り、シャワーを浴びるためにいったん寝室に入ったが、彼女はすやすやと眠っていた。
安心して自分はソファに横になる。
が、
眠れねぇー。
それになにより、さみぃぃ……
この季節、夜はまだ少し寒い日もあって、布団なしはキツい。
あ、クローゼットの中に夏用の薄い布団があったかも。
ないよりマシか…
また寝室に入るのも躊躇われるが、仕方ない。
そうして再び寝室に足を踏み入れる。
自分ちなのに、なんでこんなコソコソやってんだか。
「うぅ〜ん」
彼女が盛大に寝返りをうって、布団がズレ落ちる。
おいおい、風邪引くだろ!そんな格好なんだし。
落ちた布団をかけてやろうとして近づくと、イヤでも目に入る彼女の柔らかそうな身体。
やばい。目が離せない。
「くしゅんっ」
あ、やばっ!
慌てて邪な考えを振り払い、彼女に布団をかけ…ようとしたら、彼女と目が合った。
これ、起きてる、のか?
じっと見てたら、不意に彼女に手を引かれ、彼女の上に倒れ込んでしまった。
抱きついてきた彼女は、
「はぁ〜、あったか〜い」
といって、俺で暖を取り始めた。
柔らかい体に抱き着かれている…
思考停止。
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