記憶のない朝

4/9

211人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
服の上から大胆に胸を揉み、時折敏感な先端を引っ掻く。 声を抑えるのに必死だったが、身体はどうしてもビクビク反応してしまっていた。 そのうち、キャミソールの紐をずらそうとするので、慌てて男の手を掴む。 「ちょっと!」 拒んでいるのに、男は怯むことなく、私を後ろから抱きしめてきた。 そして、うなじや肩に唇を這わす。 容赦ない愛撫にゾクゾクする。 不意をつかれて、掴んでいた男の手がすり抜けてしまった。 そしてその手はいたずらを再開。 明確にイヤらしい手つきとなり、私の体を撫でまわす。 感じてる声を出したくなくて、必死に耐える。 男の手が下半身に伸びた時に、やっと強く拒絶の言葉が出た。 「も、やめてってば!」 そう言ったら、ぐっと体を引かれ仰向けにされる。 そこではじめて男の顔を見た。 短い髪の毛に少し寝ぐせがついているが、男らしい端正な顔立ちをしている。 清潔感があって好感が持てるけど、やっぱり知らない顔だ。 でも、どこかで見た、かも? どこだっけ? 目が合った彼は、なぜか緩く笑う。 その優しさを含んだ顔に見とれてしまった。 近づいてくる彼の顔をスローモーションのようにぼんやり見ていた。 *** (この後の過激表現あり展開はスター特典にて)
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

211人が本棚に入れています
本棚に追加