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ちょっと気落ちしながら食器を片付ける。
すると、坂上さんは寛ぎモードでベッドに横になり、勝手にテレビをつけて見始めた。
……え?
私の部屋は1Kで狭い。
テレビの前に小さなテーブルを置いており、ソファなんかはなく、床に座って食事をしている。
そして、テーブルのすぐ後ろにベッドがあり、いつもベッドを背もたれにしてテレビを見ている。
しかし今、坂上さんはベッドに横たわってテレビを見ていた。
狭いから仕方ないし、ダメとは言えないが、何の躊躇も断りもなく他人の布団に横になられたことに、なんだかちょっと心にモヤがかかる。
私の心が狭いのかな?
もし、これが美奈だったら?
同じようにモヤるのかと聞かれたら、そうでもないような気もする。
要するに、まだそこまで気を許してないってことかな…
片付け終わったあと、外の様子が気になりベランダに近づいた。
カーテンをあけて覗いてみたが、人影は見当たらない。
そこでふと気づく。
入口側から見られてたんだから、ベランダ側にはいないか。
そんな私の行動に気づいた坂上さんに声をかけられる。
「どうした?」
「あ、いえ、つけてきた人が気になって。まだいるのかな?て。
でも、こっち側じゃなかったですね。ちょっと玄関側見てきます」
そう言って玄関に行こうとしたが、坂上さんに止められる。
「オレが見てくるよ。お前は出るな」
そう言うので坂上さんにお願いした。
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